祇園暴走:電柱激突前ブレーキ点灯 ペダル踏んだ可能性
毎日新聞 2012年04月19日 02時30分(最終更新 04月19日 09時26分)
京都市東山区の祇園で軽ワゴン車が暴走した事故で、藤崎晋吾容疑者(30)=死亡=が電柱に激突する直前、ブレーキペダルを踏んだ可能性があることが捜査関係者への取材で分かった。京都府警がタクシーのドライブレコーダーの映像から、ブレーキランプが点灯しているのを確認した。府警は、藤崎容疑者が一貫して意識を失わずに運転したとの見方を強めている。
藤崎容疑者の車は多くの歩行者をはねた後、電柱に激突して止まり、藤崎容疑者は死亡した。電柱の約40メートル手前で追い抜かれたタクシーのドライブレコーダーが電柱に激突する車を記録していた。
捜査関係者によると、電柱に激突する直前に一瞬、ブレーキランプが点灯していた。救出時、藤崎容疑者の足はアクセル、ブレーキ両方のペダルから外れており、実際にブレーキが利いたかどうかは不明という。
また、府警は18日、交差点で転倒し、右手首などに重傷を負った塩崎武男さん(68)=京都市右京区=を新たに事故の負傷者とすると発表した。負傷者は計12人になった。車にははねられていないが、暴走の衝撃で転倒したとみられる。