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(朝鮮日報日本語版) 「オーディション初日、社長に性的暴行受けた」

朝鮮日報日本語版 4月19日(木)11時14分配信

(朝鮮日報日本語版) 「オーディション初日、社長に性的暴行受けた」
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(写真:朝鮮日報日本語版)
 芸能人志望の女性たちに対し常習的に性的暴行を加えたとして、今月13日に逮捕された大手芸能プロダクションO社のJ社長(51)が、以前にも芸能人志望の女性たちに対しわいせつな行為を繰り返していたことが、新たな証言で明らかになった。女性アイドルグループの元メンバーAさん(29)は本紙の電話取材に対し、デビュー前にJ社長の事務所でオーディションを受けたときのことを鮮明に記憶していた。Aさんは「数年前、女性アイドルグループのメンバーを募集するオーディションがあり、(ソウル市)江南区にあるJさんの事務所を訪れたが、その日のうちにJさんや名前も知らない社員たちから相次いで性的暴行を受けた」と告白した。
−オーディションは初めてだったのか。
 「2004年の今ごろだった。春らしい服を着て、ドキドキした気持ちでオーディションに臨んだ。高校1年生のときから歌手になることを夢見ていた。オーディションのために日々練習を重ねた。ところが、2曲歌い終わった後に性的暴行を受けた。私の歌には最初から関心がなかったようだ。私が初めて見た社会はこんなものだった。有名になった今でも同じだ。Jさんだけでなく、尊敬していた先生も、投資家の人たちもみな『一晩付き合わないか』と言い寄ってきた。そのたびに心に傷を負った」
−J社長からどんなことをされたのか。
 「Jさんはカラオケの機材やピアノがあるブースに私を連れていき、ドアを閉めた。その場には2人しかいなかった。Jさんから網タイツを渡され、履くよう命じられた。当時、私は21歳だった。羞恥(しゅうち)心がこみ上げてきたが、ただ歌手になりたい一心で命令に従い、ピアノの後ろでストッキングを履き替えた。すると、Jさんは手で私の下半身を触り『気分はどうだ。声を出してもいいぞ』と言った。とても怖かった。私がブルブルと震えていたためJさんは『もっと練習しろ』と言い、自分の事務室に帰っていった」
−オーディションはそれで終わったのか。
 「オーディションが終わって帰宅すると、夜9時30分過ぎにJさんから電話があり『大事なことがある。すぐに事務所に来い』と言われた。行かなければ大変なことになるという口調だった。事務所に行くと、中は真っ暗で、Jさんの代わりに初めて見る事務所の社員が一人で座っていた。私が『ダンスを踊りましょうか』と言うと『今ここで踊れ』と命じられた。『俺にすがり付く子が本当に多い。後で後悔しないように、お前も今ここでやれ。本気かどうか見よう』と言われた。驚きのあまり涙を流したところ、その人は私のお尻を触り『お前はここでは絶対に大きくなれない』と言い放った。鳥肌が立った。あの人の名前は分からない」
−通報しようとは思わなかったのか。
 「当時、私は幼かった。とても怖かった。羞恥心から、誰にも話すことができなかった。芸能人になるという夢に賛成してくれた母親にも言えなかった。Jさんに性的暴行を受けても、誰にも話せなかった女の子たちは、当時の私と同じ心境だったと思う。デビューした後、平静を装って、家族にあの日の出来事を告白した。母親は私が性的暴行を受けたという事実よりも、あまりにも淡々とした私の態度にショックを受けたという。あの日、母親が一睡もできなかったという話を聞いて、心が痛んだ」
−数年間、芸能界で活動していたが。
 「Jさんに性的暴行を受けた後、同じようなことがなかったとは言えない。周りの一部の芸能人志望者たちを見ると『有名になるために』体を売ったり、金を渡したりすることは当然だと考えている。私が性的な要求には応じないと言うと、周りの人たちは『うそだろう』と思うほどだ。あのとき『俺にすがり付く子が多い』と言った、Jさんの事務所の社員の話はうそではないと思う。ある友人は『○○さんはこうして(性的な要求に)応じ、私もやった』という話を平気でしていた」
 今回の事件を捜査しているソウル江南警察署は、性的暴行に関与した容疑で、歌手K容疑者に対し逮捕状を請求する方針だ。

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最終更新:4月19日(木)13時15分

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