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2012年4月18日(水) 19:14 |
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「抑制性シナプス」、世界初の映像
さぬき市にある徳島文理大学の研究者が、脳の興奮を抑える働きを持つ「抑制性シナプス」の活動を、世界で初めて映像として捉えることに成功しました。 今後、うつ病などに対する治療薬の研究にも役立つものと期待されています。
さぬき市にある徳島文理大学香川薬学部の講師・栗生俊彦さんです。 栗生さんは脳のメカニズムの研究者で、脳の神経細胞をつなぐ「抑制性シナプス」の活動を世界で初めて映像として捉えることに成功しました。 栗生さんが撮影したマウスの「抑制性シナプス」です。 「蛍光たんぱく質」の遺伝子を抑制性シナプスに注入することで、生きたままの状態で細胞が鮮やかな色で浮かび上がります。 シナプスは、脳にある神経細胞と神経細胞とをつなぎ情報を伝達する物質です。 このうち抑制性シナプスは、脳が興奮した際に、興奮を抑制する機能をもっています。 抑制性シナプスの異常によって、うつ病や統合失調症などが引き起こされるといわれています。 抑制性シナプスについてはまだ、わかっていないことが多く、栗生さんの研究が今後、抑制性シナプスの働きの解明や、うつ病などに対する治療薬の開発に役立つと期待されています。
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