ヘッジファンドのようなことをやっています。
2010年は+100%超、2011年は+80%、完全に軌道に乗ったので、
去年の暮れに会社を作って運用するようになりました。
ただ、「不特定多数の他人のお金を入れるか」と言われれば、NO!です。
1.運用資金が大きくなりすぎると利回りが下がる
運用資金が大きくなると運用益は増えます。
しかし、利回りは確実に下がります。
値動きの荒い売買代金の少ない株では運用できなくなるからです。
確かに資金が小さすぎると、
選ぶ銘柄や運用時期によってギャンブル的になりやすいのですが、
株で運用するのであれば数百万もあれば十分です。
2.精神的な負担が大きい
他人の金を扱うのは思いのほか精神的に負担になります。
会社にしてから、ごく親しい人や断りきれない人のお金も
運用していますが、自己資金の運用ではなかったストレスがあります。
私の人間性や私のシステムを信頼してくれている人を対象にしていても
これ程のプレッシャーなのですから、不特定多数相手では想像に余りあります。
3.労働対効果が悪い
ファンドマネージャーの報酬は、一般に運用益の20%です。
年利20%をのファンドを作ったとして(かなり優秀です)、
運用資金*年利20%*信託報酬20%=4%
運用資金の4%の収入増ということになります。
久保雅文の「大資産」がいくらかは知りませんが、
運用資金を仮に1億円とします。
プロビデンスで1億集めてもたった400万。
10億で4000万、100億で4億。
株・債券での運用している他にも資産はあるでしょう。
報酬をストレスや労働にそれなりに見合った額にするのなら、
少なくとも自己資金より2ケタは多く集める必要があります。
ただし、これは1の利回りの低下と矛盾するので、
新たな運用スキームを考えなければなりません。
以上の点を考慮すると、
久保雅文が大資産家であることが嘘でないという前提ですが、
「大資産」より2桁多い金額でなければ、成り立たない話です。
失礼かとは思いますが、あなたの出資できる程度の金額では、
(あるいは、私の出資できる程度の金額でも)
どんなに大勢集めてもこの金額に達するのは難しいということです。
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