大飯原発:福井県安全委員長「制御を確認」
毎日新聞 2012年04月18日 22時44分(最終更新 04月19日 00時56分)
福井県おおい町の関西電力大飯原発3、4号機の再稼働問題で、安全性を技術的観点から検証する県原子力安全専門委員会は18日、現地を視察した。委員長の中川英之・福井大名誉教授は「深刻な事故が起こった場合、制御できることを、全体として確認できた」と自身の見解を述べた。委員会はさらに審議するが、委員会が求めてきた安全対策が満たされているとの見方を強めており、政府による「安全性確認」を追認する可能性が一層高まった。
福島第1原発事故を受けた同原発の安全対策は、関電が委員会に既に説明している。視察は対策を直接確認するため行った。委員長ら6人が予定を2時間超えて約4時間にわたり視察。事故後に設置した空冷式の非常用発電装置の配置や接続▽電源喪失時に蒸気で運転し、蒸気発生器に給水して熱を除去する「タービン動補助給水ポンプ」▽免震事務棟ができる15年度まで緊急時に指揮所として使用する会議室−−などを調べた。