■大阪市内のサービス削減 赤字の「赤バス」事業 議論白熱
連日お伝えしている、大阪市の市民サービス削減の議論。
18日は、市民の足、100円で乗れる「赤バス」が取り上げられ、白熱した議論となりました。
大阪市内をくまなく走る、47系統のコミュニティバス。
通称、「赤バス」。
利用者が少なく、「空気を運んでいる」とまで揶揄される一方で、地域住民の足として親しまれています。
「私はものすごく使う。習い事に使っているので」(赤バス利用者の女性)
ただ、毎年15億円がかかっているだけに、改革チームの削減対象のターゲットとなっています。
改革チームではこれを4億4,000万円で運営すべきという提案を行ったことから、18日の議論が紛糾します。
「面積割で4億4,000万円程度」(改革チーム)
改革チームは、横浜市や神戸市など他の政令市4市の支出を面積あたりで平均すると大阪市全域で、4億4,000万円におさえることができるはずだとしていますが、この金額を巡って、各区の区長が猛反発します。
「頭から4億4,000万円、1区あたり1千数百万円というような制限が課せられますと(区民と)オープンな議論ができなくなる」(旭区長)
「4億4,000万円という根拠薄弱な数字をもとに議論するとなると、区民がだれも聞いてくれません」(住吉区長)
これに対し、市の財政をにぎる財政局は…
「(区長も)何十億円かかっても良いとは考えていないはずなので、4億4,000万円なら絶体アカンねんというのがよく分からない」(財政局長)
「面積がバスに乗るのではなく、人がバスに乗るんです、高齢者がバスに乗るんです」(住吉区長)
本質的な議論の前に、削減目標をめぐって紛糾します。
これには橋下市長も思わず口をはさみます。
「予算編成しようと思うと。最初に枠をはめないとできない。大きな問題なので、住民の皆さんに受益と負担の関係は、しっかり示してもらいたい」(大阪市 橋下徹市長)
橋下市長は「都構想」に向け、将来は区長が中心となって予算編成を組むことを想定していて最後は、何とか今後、各区で区民と相談しながら廃止する路線を検討していくことで落ち着きました。 (04/18 19:04)
|