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最終更新:2012年4月17日(火) 18時51分

国連監視団始動、軍病院の負傷兵たちは

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 中東のシリアは政府軍と反体制派の間で対立が続いていて、これまでに市民を含む9000人以上が犠牲になっています。シリア政府は、前の国連事務総長のアナン氏が提案した「12日の朝までの停戦」を受け入れましたが、これが守られているか確認するため、国連の監視団の先遣隊が現地に入りました。

 国連のPKO(平和維持活動)部隊から最終的には200人〜300人が派遣されますが、今回は武器を持たずに活動します。一部で今も戦いが続いていると言われる中、停戦は実現するのでしょうか。

 「(Q.今回の任務は難しいですか?)全ての任務は難しいものです。どこへ行くかはまだ決まっていません。他の隊員も着いてから動きだします。今は我々は5人しかいませんし」(先遣隊隊長)

 監視団先遣隊の第一陣が、本格的活動に向け準備を始めました。停戦を監視するにあたって、どれだけ行動の自由が確保されるかが焦点です。

 シリア政府側に半ば招かれるような形で、政府軍の負傷兵らが収容される病院を訪れました。

 この兵士は、オマル・スレイマンさん(29)。パトロールを終えバスに乗っていたところ、反政府武装勢力に待ち伏せされたといいます。5発の銃弾で骨が砕け大量に出血しましたが、助かりました。

 「撃たれたと聞いて不安にかられましたが、息子が生き延びて神に感謝しています」(スレイマンさんの父)

 外国の介入に神経質な政府軍ですが、スレイマンさんは停戦監視団について肯定的でした。
 「監視団が来ることで問題が解決されて、良い結果が出ることを状況が改善することを願っています」(オマル・スレイマンさん)

 特殊部隊にもいたことのある軍の幹部、ハメッド・マンスール大佐。10日ほど前、車に仕掛けられた爆弾のため左足を失いました。大佐は、「シリア国内で反体制デモなど起きていない」と断言します。

 「これはシリアを陥れる陰謀だ。背後にはアラブ諸国や欧米、トルコ、特に湾岸諸国、サウ%8$d%+%?!<%k$,$$$k!W!J%^%s%9!<%kBg:4!K

 反政府活動家によれば、16日もホムスでは政府側の砲撃があったといいます。双方の戦闘員と市民、合わせて9000人以上が死亡、無数の人々の生活が破壊されたシリア情勢。国連は、大きな溝を埋めて停戦の先へと進むことができるでしょうか。(17日17:15)

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