捜査関係者も腰を抜かす13歳のソープ嬢が、雄琴温泉(大津市)と並ぶ関西屈指の風俗街、福原で働いていた。13歳キャバ嬢、16歳AV嬢どころのハナシではない。スケール(!?)が違う。
店の経営者、神村容疑者の追送検容疑は、昨年5月ごろ、飲食店経営の男(31)ら3人から紹介された当時中学2年、13歳の女子生徒をソープランドの従業員として雇い、勤務中の外出を禁止するなど支配下に置いた疑い。追送検は13日付。また、紹介した男3人は16日、職業安定法違反(有害業務の紹介)の疑いで書類送検された。
捜査関係者によると、紹介した男3人のうちの1人が女子生徒と知り合いという。女子生徒から「お金がほしい。稼げる仕事はないか」と相談され、飲食店経営者に話をし、さらに飲食店経営者が知り合いの神村容疑者に話を持ち込んだ。
女子生徒は当時13歳だったので、もちろん働けるはずはない。そこで面接の際に自分の知り合いの女性(21)の運転免許証を使って年齢を偽って採用された。
勤務中、女子生徒は部屋から出ることを神村容疑者に禁止されていたが、これは「賃金が他の女性よりも高かったので、賃金の話をすると他の女性から不満が出ることを恐れたため」(捜査関係者)だった。
女子生徒は「遊ぶ金がほしかった。ソープなら早く稼げると思った」と働き始めた動機について県警に話しているが、実際には、わずか約1週間で店を辞めてしまった。「賃金はよくても、今度は遊ぶ時間がなくなってイヤになったようだ」(同)という。
しかし、いくらなんでも、13歳が21歳と偽ってバレなかったのか。女子生徒を紹介した男3人は、捜査員から女子生徒が13歳だったと聞かされ、「そんなに若かったんですか!?」と仰天。神村容疑者も「成人だと思っていた」と容疑を否認している。
捜査のきっかけは、昨年夏ごろ、県警に寄せられた「未成年がソープで働いている」との匿名情報。これに基づく捜査で今年2月、県警は神村容疑者らを売春防止法違反容疑で逮捕した。
なお、このときは店のホームページで「女性従業員は20代以下」と宣伝していたが、逮捕容疑となった行為が行われた日には、5人いた女性従業員は全員30~40代だったという。
(紙面から)