［地方］絵馬２万３４７７点　国重要民俗文化財に　宮城（2012.1.22 02:02）

　角田市の「福應寺（ふくおうじ）毘沙門堂（びしゃもんどう）奉納養蚕信仰絵馬」が県内初の国の重要有形民俗文化財に指定されることになった。文部科学相の諮問機関である文化審議会が２０日、この絵馬を国の重要有形民俗文化財に指定するよう文科相に答申した。

　指定の対象となる絵馬は２万３４７７点。江戸時代半ばから昭和にかけて養蚕豊穣（ほうじょう）を祈って奉納されてきた。

　絵馬には、ムカデの姿や「百足（むかで）」の文字が描かれていた。

　毘沙門天信仰と結びついた養蚕信仰絵馬奉納の習俗を示すものだが、ムカデだけが描かれた絵馬がこれだけ多く残されているのは全国的に類例がない重要なものと評価されたのが指定の理由としている。