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管理下にない放射性同位元素の発見について

  • 放射線障害防止法
  • 2012年04月18日 第1報
 本年4月17日(火曜日)16時10分頃、ブリヂストンサイクル株式会社から文部科学省に対し、同社が販売する自転車のバスケットから放射線が検出された旨の連絡があったのを受け、同日、同社上尾工場に職員を派遣して安全確保措置を講じるとともに、同社に対し、販売済みの自転車のバスケットで放射線が検出されるものの回収等を行うよう指示した。

1. 経緯

(1)本年4月17日(火曜日)16時10分頃、ブリヂストンサイクル株式会社から文部科学省に対し、以下の内容の連絡があった。

  • 販売している自転車のバスケットの放射線量を測定したところ、その一部から、表面から1センチメートルの距離で毎時7.5~10.6マイクロシーベルトを検出。
  • また、在庫自転車1,145台の調査を行ったところ、86台(いずれも同社国内工場内での組立時期が平成23年11月~平成24年1月のもの。)の自転車のバスケットから放射線を検出。
  • 当該バスケットは海外から輸入したもので、同じバスケットを装着している自転車を約2万台販売済み。(このうち、組立時期が平成23年11月~平成24年1月のものは約3,200台)
  • 同社の依頼により、専門業者が核種分析を行ったところ、放射線を放出する核種がコバルト60であったとの連絡を受けている。
  • なお、今回の発見の発端は、自転車の購入者から放射線が検出された旨の連絡があったものである。

(2)上記の連絡を受け、同日夜、文部科学省から放射線検査官を同社上尾工場に派遣し、縄張りをして立入制限措置を講じるなどの安全確保措置を行うよう指示するとともに、事実関係の確認を実施。

2. 事業者の名称及び住所

名称

ブリヂストンサイクル株式会社

住所

埼玉県上尾市中妻3-1-1

3. 放射性同位元素が混入した対象物

核種

コバルト60※      ※規制対象となる下限数量は100キロベクレル。

数量

131.4キロベクレル(測定した一つのバスケットの値)

状態

自転車に装着しているステンレス製のかごの最上部枠の線材(直径5ミリメートル)に、放射性同位元素が混入している状態。

製品

 自転車「ジョブノ」(車種番号:JB40TP、JB60TP、JB63TP、JB70TP、JB73TP、JB40T、JB43T、JB60T、JB63T、JB70T及びJB73Tの計11車種)に装着している丸型ステンレス製バスケット

4. 放射線による影響等

 上記の放射性同位元素が混入したかごを装着した自転車を1日に1時間使用した場合でも、年間0.059ミリシーベルト程度であり、放射線障害のおそれはない。

5.当省の対応

 当省は、同社に対し、自転車のバスケットのうち放射線が検出されるものの早期回収を指示するとともに、回収したバスケットの許可廃棄業者への早期引渡し、又は放射線障害防止法に基づく必要な届出を行った安全な保管を行うよう指示した。

【参考】
 ○ブリヂストンサイクル株式会社によると、同社が販売する自転車「ジョブノ」を購入した方々の、同社へのお問い合わせ先は以下のとおり。

【お問い合わせ先】

 <お客様> ブリヂストンサイクル株式会社
  無償交換 お客様コールセンター
  フリーダイヤル 0120-72-1911
  受付時間 午前9時00分~午後5時00分
          月曜日~金曜日(土日・祝日と弊社特定休日は除く)

 <報道関係>販売企画部 048-772-5337  担当:森・佐藤
 <同社ホームページ>  http://www.bscycle.co.jp

 

お問い合わせ先

科学技術・学術政策局原子力安全課放射線規制室 

南山、上田、田村
電話番号:03-5253-4111 (内線4044)

 

(科学技術・学術政策局原子力安全課放射線規制室 )