バブル経済が全盛だった1989年から5年間日銀総裁を務めた三重野康(みえの・やすし)氏が15日、心不全のため東京都内の病院で死去した。88歳だった。連絡先は同行政策委員会室秘書課。お別れの会を行うが日取りなどは未定。喪主は長男で、元シンキ取締役の隆氏。
大分県出身で、47年東大法学部卒業後、日銀に入行。早くから総裁候補の「プリンス」と目され、企画課長時代の65年には、経営危機に陥った山一証券を「日銀特融」で救済するなど、経済問題の処理に辣腕をふるった。
理事や副総裁を経て89年12月に第26代総裁に就任した。当時は土地や株など資産価格が高騰するバブル経済の絶頂期。就任直後から1年足らずの間に公定歩合を3回引き上げ、バブル沈静化に全力を注いだ。
バブルが収束に向かい「平成の鬼平」と評価されたが、景気が悪化に転じると政界や経済界から批判を受けた。バブル崩壊後の金融緩和の遅れが日本経済の長期停滞につながったとの指摘もある。
三重野康、日本銀行、死去
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