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事件
【衝撃事件の核心】西麻布の夜を演出したABCホーム.元会長の栄枯盛衰
芸能人やスポーツ選手らが訪れ、豪華なパーティーが開かれていた東京・西麻布にあるビル、通称「西麻布迎賓館」。このビルが人手に渡らないようウソの登記を行って競売を妨害したとして、所有者で不動産会社「ABCホーム.」(東京都港区)元会長の塩田大介容疑者(44)が競売入札妨害容疑などで警視庁組織犯罪対策4課に指名手配された。“西麻布の夜”を演出し、政界や芸能界への広い人脈を見せつける一方、暴力団との接点も指摘されていた塩田容疑者はいまも行方をくらましている。
大人の隠れ家で何が
東京都港区西麻布の路地裏、住宅街にたたずむ5階建てのビル。その立地を強調するかのように迎賓館のホームページでは「大人の隠れ家的サロン」という宣伝文句で紹介されている。
ビル内には複数の飲食店が入り、関係者によると、会社経営者らが集まる異業種交流パーティーも盛んに行われていたという。屋上にはプールも設置され、迎賓館から眺める六本木の夜景は人気を集めていた。テレビ番組で芸能人が行きつけの店として紹介することもあった。
塩田容疑者はこのビルの向かい側のビルでも複数の飲食店を経営、多くの芸能人を招くなどしていたが、その内情は厳しかったようだ。捜査関係者によると、塩田容疑者は迎賓館のビル全室を担保に、平成18年、商工組合中央金庫から4億5千万円の借り入れを行った。しかし、金策はうまくいかず、返済が滞ったため、20年10月、東京地裁が競売開始を決定した。
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