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事件
【衝撃事件の核心】西麻布の夜を演出したABCホーム.元会長の栄枯盛衰
ちらつく黒い影
塩田容疑者の交友関係には常に黒い影がちらついていた。捜査関係者の1人は「迎賓館には暴力団関係者が出入りしていた」と指摘する。
塩田容疑者が重ねた借金の相手にも暴力団関係者が存在するといわれ、「迎賓館の売り上げの一部が暴力団に渡っていたのではないか」と分析する捜査員もいる。これが、暴力団関連の事件を担当する組対4課が捜査に乗り出したゆえんだ。
また、別の捜査関係者によると、塩田容疑者は昨年9月、自宅近くで暴行を受け顔などに大けがを負っているが、加害者とされるのが元組員だった。
今回の事件でもウソの登記に加担した共犯者として逮捕された5人の一部について、組対4課は暴力団組員や周辺者との親交があるとみている。
中でも、402号室の虚偽の登記で関与した疑いが持たれている不動産ブローカー、小野塚清容疑者(63)は、これまでも都内の病院の差し押さえ妨害事件など多くの登記トラブルで関係者として名前があがってきた。ある捜査幹部は「法律に詳しく、登記関係の専門知識はすごい。頭は切れるし口はたつ」という。
この小野塚容疑者、実は東京・六本木の「TSKビル」をめぐるトラブルにも登場する。TSKビルの売買禁止などを求める仮処分申請に必要な供託金について、供託金の取り戻し請求権を自分に勝手に移していたとして、仮処分申請者の代理人を務めていた民主党の辻恵衆院議員から警視庁に告訴されていたのだ。ただ、告訴はその後、取り下げられている。
芸能界、政界、ウラ社会。幅広い人脈を駆使して栄光を極めた塩田容疑者は危ない橋を渡り、1度は転落も経験した。その危ない橋が崩れようとしているのか。
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