西日本新聞
バナ天+α >Deep 天神 ニュース  ■ スポーツ
deep tenjin
deep tenjin Bana-ten
マロニエ通りに超ミニショップ 2坪でも都心で“大”商売
バックナンバー 最新のページへ
ポン吉だよ
deep tenjin
記事記載日 2004.08.24記載
罫線
チェック!! マロニエ通りに超ミニショップ 2坪でも都心で“大”商売
罫線

  さぁて警固公園にでも行こうかねぇ〜。あっれぇー、ソフトクリーム店、カフェ、パスタ…。公園すぐそばのNTT天神ビル(天神二丁目)の南側、通称「マロニエ通り」に、超小型店舗が急増している。名付けて「超ミニショップ」(独断!)。なぜなんだぁー。

■猛暑の下で行列 隠れ家風 店内にシンボル樹

狭小地を利用して並び建つ10坪と8坪のショップ(とは思えない!)
 警固公園に一番近い「very berry sweets」。ソフトクリームなどのテークアウト店。面積はわずか二坪! 七月二十二日にオープンした。猛暑も相まって、店の前には行列が。「ここで買って、警固公園で友達とおしゃべり。外で食べるアイスって最高」と、東区の女性(23)は人気の杏仁豆腐ソフトをペロリ。

 西通り方面に進むと、次なる超ミニショップは「マーブルカフェ」。昨年十一月オープン。この通りでは“古参”、というか“先駆け”。ドリンク類が充実。ホットドッグやお弁当などもある。「カフェ」だけあって、十坪弱の店内にはカウンターやイスも。扇風機はあるが、冷房は入っていない。が、来店した女性(27)は「はやりのオープンテラス風で、ちょっと“隠れ家風”なのもイイ。暑さ? おしゃれ優先でしょ」とキッパリ。
 隣接する「ピエトロパスタ・ミオミオ」天神マロニエ通り店は、店内飲食に加え、デリバリーもOK。七月二十八日に開店したばかり。こちらは八坪。実は「ミオミオ」も「マーブルカフェ」も、店内にマロニエの木があるのがミソ。「マロニエ通り」だけに、もともと植わっていたマロニエの木を「切らずに残した」からだ。



■“業務”エリア ビジネス好機  新店舗に期待?

「ミオミオ」の店内に“そびえる”マロニエの木
 なぜ超ミニショップなのか?  一帯はもともと、ショップも少なく放置自転車が多かった。理由は、電話交換機などが入ったNTTの業務ビルのある場所で“商業地”という雰囲気ではなかったからだ。超ミニショップがある場所も、かつては公衆電話ボックスなどが並んでいたに過ぎなかった。土地を管理するNTT九州エコーズ福岡支店によると、「狭くて店舗スペースには難しい。歩道として提供するか」との検討も始めていたという。  しかし、西通りや大名地区にも近い天神の一等地。ビジネスチャンスを求める企業はあまたある。このわずかなスペースに「出店したい」と打診する企業が出現。「西通り周辺で場所を探していたんですよ。テークアウト主体のうちにとっては、まさに魅力的な場所」と、「ミオミオ」天神マロニエ通り店を経営する福高不動産。ちなみに、近辺のテナント料の相場は一坪五、六万円で、マロニエ通りは坪四万円程度とか。

流行の先端にはバナナあり!
 スペースはまだ少し残っている。同支店は「さすがにもう無理では。ウッドデッキにして憩いのスペースに」など考えているが、あっと驚くショップを提案する企業が出てくるかもしれない。

 ふぅあちぃ、のどが渇いた。えっ、バナナ・スムージー? 「お薦めの飲み物でーす」(マーブルカフェ)。やっぱりバナナか。見立ては間違ってなかった。マロニエ通りには要注意だ!

 (岩尾款)




Copyright 2004 The Nishinippon Shimbun.All rights reserved.
掲載記事・写真の無断転載はできません。すべての著作権は西日本新聞社に帰属します。
ネットワーク上の著作権については新聞協会の考え方を御参照ください。media@nishinippon.co.jp
西日本新聞