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★アニカンインタビュー
『戦姫絶唱シンフォギア』原作者 上松範康×金子彰史インタビュー2
BD&DVD第1巻3月28日発売!!

人類を脅かす認定特異災害ノイズに立ち向かう、シンフォギアシステムを身に纏った少女たちの物語、アニメ『戦姫絶唱シンフォギア』。そのBlu-ray&DVD第1巻が3月28日に発売! 本作を生み出した原作者、Elements Gardenの上松範康氏とゲームクリエイター・金子彰史氏に、改めて作品の魅力を語ってもらった。


最初は不協和音しかないけどだんだんひとつの大きなうねりに

――ストーリーは最初のプロットからあまり変わりなく?

上松 そうですね。最初、歌を歌って、神様みたいなものを召喚して、憑依させて戦う変身バトルものだったけど、金子さんからあがった、もうちょっとひねったほうが面白いかもっていう意見がきっかけで、今の、歌に反応する金属を纏って戦う感じになりました。

金子 でも、俺としては上松さんのやりたいことは全部入れるつもりで作ってたんですよ。最初に、これを入れてほしいってアイデアのイメージを箇条書きでもらって、その順番を変えて、線でつないでいく作業でした。たとえば、使ったら死んじゃいそうになる必殺技とか。

――"絶唱"ですね。

上松 あと、1話でのライブシーンとか。

金子 でも、考えてみたら最初のプロットから、ラストシーン含めて、ほぼ変わってないですね。

――この作品の魅力というと、個性的なキャラクターたちが挙げられますよね。

金子 当初のオーダーは、風鳴 翼と立花 響がメインでした。でも、物語を引っ張っていく牽引役がほしくて、それを翼の相方(天羽 奏)にし、相方の喪失から翼の話が始まるようにしました。響は、普通の人目線。状況に巻き込まれて物語を動かしていく役どころです。それらはオーソドックスな構造ですが、シンフォギアの場合、2人ともダメなキャラなんです(笑)。だから喧嘩が多い。でも、シンフォニーというのを打ち出していこうと決まった時、自分の仕事は不協和音を作っていくことだと思い至りました。全部で13話なんですけど、本当にギリギリまで不協和音しかありません(笑)。それがだんだんみんなで音を奏でて、ひとつの大きなうねりになっていくまでのお話なんです。


Text/塚越淳一(FAMiLIES)


つづく
2012/04/17 16:00:00