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★アニカンインタビュー
『戦姫絶唱シンフォギア』原作者 上松範康×金子彰史インタビュー3
クライマックス直前!
今明かされる制作現場の裏側!!


インタビュー後編も、引き続き上松範康氏&金子彰史氏の濃密トークをお届け! 最終回も目前という絶好の機会、今だから明かせるエピソードもあるようで……?


奏が死なないルートって何だよって(笑)

――キャストは、やはり歌ありきで選んだんですか?

上松 そうですね。オーディションで決めました。監督が言った時にビックリしたんですけど、アフレコ現場で演技をしながら歌を録ろうってことになって……。そうするとオーディションで、しっかりとそれができる、歌と演技を両立できて、キャラクターに合う人を探さないといけないということで。いろんな声優さんの声を聞いて、これだって決めたんです。だけど雪音クリスが最後まで決まりませんでした。強い口調の演技プラス歌というのが、なかなか難しかったです。

――声は高垣彩陽さんですね。

金子 悪っぽい演技と、その裏の可愛さの配分がいいですね。

――天羽 奏の声が高山みなみさんというのには驚きました。

上松 夢の実現というか。演技が好きというもあるけど、みんなが持っている夢をやってみたいと考えると、あの(水樹奈々との)デュエットだと思って。本当に受けていただけるとは思わなかったんですけど。奏の姉御らしさも出て、翼を引っ張るところも、世代としてのものもリンクして、面白くなったんじゃないかなって。キャストも自然と高山さんのもとに集まるんですよね。

金子 奏でまとまってたよね、作品の内も外も(笑)。

上松 でも、金子さんは奏を冒頭で殺してしまうんですよ。「シンフォギアという物語は、完全無欠のヒーローである奏を失うところからはじまる」って。僕はもっと見たいのに。

金子 さっき、上松さんの要望はすべて入れたなんて豪語しましたけど、嘘でした(笑)。上松さんから何度も「奏が死なないルートはないですか?」って言われてたんです。でもルートって何だよって(笑)。ずっとそこは2人で話してましたね。

上松 作品が始まってなるほどって。金子さんのやりたいことはこういうことだったんだって思いました。

――響のキャラはどうですか?

金子 主人公属性というか、何も知らないからこそ物語を動かしてくれます。プロットを詰めている最中に、響の本質は、少年だなってわかった瞬間がありました。大概のキャラクターは、響と響き合うことで変わっていきます。防人さんも態度が柔らかくなりました。

上松 (響役の)悠木 碧さんが、「フフン、私に攻略されましたね♪」って、(翼役の)奈々さんに言ってたのが印象的でした(笑)。


Text/塚越淳一(FAMiLIES)


つづく
2012/04/18 13:00:00