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★アニカンインタビュー
『戦姫絶唱シンフォギア』原作者 上松範康×金子彰史インタビュー4
クライマックス直前!
今明かされる制作現場の裏側!!


インタビュー後編も、引き続き上松範康氏&金子彰史氏の濃密トークをお届け! 最終回も目前という絶好の機会、今だから明かせるエピソードもあるようで……?


水樹さんからめっちゃ長いメールで「もう号泣です」って、明け方に(笑)。

――キャラが戦いながら歌う曲はどう作っていったんですか?

上松 "シンフォギア"と決まった瞬間にコンセプトが決まって。シンフォニーは、オーケストラな音楽。ギアは、機械的なデジタルの音楽。それが融合したものがシンフォギアの音楽の根本なんです。響のシンフォギアシステム"ガングニール"は北欧神話に登場するものなので、イントロがバグパイプの音から始まることを考えたり、翼は日本、クリスだけはキャラクターに寄せて、デジタルロックにしました。

――この作品で、アニメ×ソングの答えは出ましたか?

上松 可能性を感じました。アニメと歌が近づいた感じ。今回、歌いながら台本を持って演技しているわけで、これって、キャラクターソングの究極ですよね。これをもっとやっていったら、アニメと歌の融合がもっと進んでいく気がすごくしています。

――ストーリーで言うと、設定は難しいんですけど、ドラマがしっかりあるから引き込まれますね。

金子 ありがとうございます。でも、構造は単純な群像劇のつもりなので、設定は重要ではありません。変な言葉はスルーしても不都合無いはずです。シンフォギアはSFやファンタジーではなく、あくまでも浪花節のつもりで書いていますので。

――Blu-ray&DVDで何度も見れば理解も深まりますしね。

金子 そういう意味で言うと、言葉遊びというか、このセリフが、あとのここにかかってるよっていうのをやっていたりするので、2~3回見ることで別の発見があるかもしれません。最終話を見てから1話見たら印象が変わることもねらっています。

――これから最終話まで、すごく盛り上がりますね、泣けますし。

金子 役者さんの演技でクオリティを一段も二段もあげてもらいました。そのおかげで、シナリオ書いた当人もオンエア時にぐっと来ています。お恥ずかしい話です。

上松 水樹奈々さんが主題歌の「Synchrogazer」の歌詞を書くにあたり13話まで見たいとおっしゃって、できてるものを渡したら全部読んでくれて。明け方6時くらいに、めっちゃ長いメールで「もう号泣です」って(笑)。それでできた曲だから、一体感はありますよね。

――それでは最後に、視聴者へメッセージをお願いします。

上松 アフレコでしか録られてない歌は、パッケージの中にしか入らないので、新しい感覚でBlu-rayやDVDを楽しんでもらえたらと思いますね。CDにならないかもしれない曲も付くので、特典も楽しんでください。それと、音楽は世界共通言語であるというのもテーマとしてあるので、それも伝わればと思います。


Text/塚越淳一(FAMiLIES)
2012/04/18 16:00:00