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滋賀・京都知事 原発再開で7提言4月17日 12時29分
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滋賀県の嘉田知事と京都府の山田知事は、17日、共同で記者会見を開き、福井県にある関西電力大飯原子力発電所の運転再開を巡り、電力需給の見通しを検証する第三者委員会を設けて原発の運転を再開する緊急性が本当にあるか証明を求めることなど7つの提言を発表しました。
それによりますと、大飯原発の運転再開にあたっては専門家の客観的な意見が必要不可欠で、この夏の電力需給の見通しについて関西電力が提出した資料だけでなく第三者委員会を設けて検討し、東京電力福島第一原発の事故原因の調査を待たずに運転を再開する緊急性が本当にあるのか証明する必要があるとしています。また、「脱原発依存」を実現するための工程表を提示すべきだとしています。
記者会見で、滋賀県の嘉田知事は「政府に、原発の再稼働に向けた方針や道筋を示してもらうため、近隣の自治体として関与するための提言だ」と述べました。また、京都府の山田知事は「今、私たちが何を問題にしているのかを政府に正確に伝え、京都と滋賀が意見を統一し、府民・県民への説明責任を果たすことが必要だ」と述べました。
両知事は、17日午後、提言を政府に伝えました。
“貴重な提言”
藤村官房長官は午後の記者会見で、「貴重な提言と受け止めている。提言は、原発の再稼働に向けたプロセスを示したもので、『これがなければ再稼働は認めない』という内容ではないと思う。今後、今回の提案を踏まえつつ、政府の立場についての説明をしっかりしていきたい」と述べました。
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