日本企業の進出が増えている東南アジアのラオスの商工会議所が来日し、川崎市の商工会議所との間で貿易や観光などの分野で交流を進めていくとする経済協定を結びました。
17日はまず川崎市内のホテルでラオスと川崎市のそれぞれの企業関係者などおよそ60人が参加して商談会が開かれました。参加したラオスの農産物加工業者は「ラオスには有機野菜の栽培用地など非常に広い土地があるので、ぜひ我々と農作物の生産や加工などの取り引きをして欲しい」とアピールし、日本企業の担当者は真剣な眼差しで聞いていました。この後、ラオスと川崎市の双方の商工会議所が経済協定に調印し、川崎市とラオスが貿易や投資、観光などの分野で交流を進めることや、双方の企業の情報交換を促しビジネスを開拓していくことを確認しました。外務省によりますと、ラオスは政治的にも安定しているため、製造業を中心に過去5年間、日本企業の進出が1、5倍に増えているということです。川崎商工会議所の山田長満会頭は、「ラオスが必要とする農産物加工やインフラ整備、IT分野などで川崎の中小企業の技術を活かせると思うので、活発な貿易や投資ができるよう企業を応援していきたい」と話していました。