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お得なきっぷの買い方ガイド 〜商品券,ギフト券による購入

(2010年1月28日作成,2009年1月28日最終更新)

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JCBギフトカード

ギフト券による乗車券類購入

 一部の旅行会社では,自社発行のギフト券(旅行券)類の他に,クレジット会社のギフト券(ギフトカードとも言うが,ここでは「ギフト券」としてまとめた)でJR等の乗車券類が購入できる店がある.使える券種が限られているほか,後述するが,お釣りが出なかったり,変更・払戻しに大きな制限がかかっていたりしてあまり使いやすいとは言えないが,例えばギフト券類を金券ショップで購入してそれで乗車券類を購入することにより,いくらかの節約にはなる.

 右の画像はクレジットカード会社のJCBが発行しているJCBギフトカード.金券ショップでは額面の3〜1.5%引き程度で売っていることが多いようである.

 作者の知る限り,クレジットカード会社系のギフト券による買い物で「お釣り」が出る店は知らない.それだけに,画像の「5000円」券はかなり使い勝手が悪い.もし,金券ショップで1000円も5000円も同じ割引率で売っていれば,1000円券を買う方が明らかに得策である.これは「オレンジカードによるお得な買い方」の1000円券と3000円券の場合とまったく逆になる.

 なお,JRの「みどりの窓口」ではこれらクレジットカード会社のギフト券は(その会社の「クレジットカード」が使える窓口であっても)まったく使えない.ギフト券が使える旅行会社でも,ギフト券によるJR乗車券類の購入には「手数料」を上乗せする店もあるし,使える券種が限られている場合もあるので,無手数料かどうか,またどの券種で購入できるのかを購入前に問い合わせた方が無難である.(2010年1月28日記述)




名鉄観光発行 2009年5月

ギフト券で購入したJR乗車券

 名古屋鉄道系の「名鉄観光」では一部クレジットカード会社のギフト券でJR乗車券類が無手数料で購入できる(2010年1月現在).右の画像は名鉄観光某支店で購入したJR乗車券.同店に設置されているマルス端末で発券されたもので,用紙はプリカット紙を使っているため,右端に券の通し番号(と思われる)が入ったものになる.

 乗車券自体は現金購入した時と何ら変わらないものが発券されるのだが,引渡し前に店側で「○商制・払い戻しは発行窓口のみでお取り扱いいたします.」という印が押される(名鉄観光某支店の場合).原則,払い戻し(及び乗車変更)はこの印にあるように,「発行窓口のみ」でしか扱ってくれない制限がかかる.

 この制限は「原則」なので,大きな災害等が発生して不通になり,目的地まで到着できなかった場合などにはJR窓口で払戻し等の対応をしてくれることはある(ようだ)が,クレジットカードによる乗車券類購入による制限(C制)と同じく,購入に際してカード会社等の手数料などが発生する関係からか,購入者側にも発行者側にもいろいろな制限がかかってしまう.このことはギフト券(やクレジットカード)で乗車券類を購入,使用する際に無視できない大いに不便な点と言える.(2010年1月28日記述)




名鉄観光発行 2009年12月

ギフト券でJR乗車券類を購入した際の領収書

 右の画像は名鉄観光某支店でJR乗車券類を購入した際の領収書.合計6740円のうち,6000円分をギフト券で,残り740円を現金で支払った.ギフト券による購入ではお釣りはでないため,1000円未満の支払いは現金で行ったため,内訳にもその旨が記載されている.(2010年1月28日記述)




名鉄観光発行 2009年4月

「釣銭」が出ないギフト券による購入

 右の画像は名鉄観光某支店でJR乗車券類を9990円分購入した際の領収書.この時の支払いはJCBギフトカードを使っているのだが,5000円券があったため,それを2枚使用した.支払った額としては10000円だが,ギフト券では釣銭(この場合,10円)は出ない.

 領収書の発行をお願いしたところ,支払いの内訳には「その他(JCBギフトカード)」とだけ印刷されていた.なお,購入の際には「釣銭はでない」ことを了承してギフト券で購入している.10円がもったいない気もするが,額面5000円のギフト券の使い勝手の悪さが感じられる場面であった.(2010年1月28日記述)




名鉄観光発行 2009年12月

「商制」乗車券類の払い戻し

 ギフト券で購入した「商制」がかかっている乗車券類は,乗車変更や払い戻しに大きな制限がある.この項では実際の払い戻し例を記述する.右の「新幹線自由席特急券」は名鉄観光でギフト券により購入した「商制」のかかった券だが,使用当日,米原から18:54発の新幹線「ひかり528号」に乗車する予定だった.

 「ひかり528号」が発車する直前に米原駅の自動改札を通ったものの,僅差で「ひかり528号」には間に合わなかった.次の新幹線は19:28発「こだま682号」なのだが,この「こだま」の名古屋到着は19:56になるが,米原から在来線(東海道本線)19:08発の「新快速」に乗れば名古屋到着は20:11で,名古屋への到着時間差は15分でほとんど変わらない.そのために1680円の新幹線自由席特急券を使うのはばからしいと思い,新幹線改札で駅員に乗り遅れた旨を申し出て払い戻しの手続きをお願いしたところ,「誤入鋏」の扱いで払い戻し手続き対応処理をしてくださった.

 このきっぷ(新幹線自由席特急券)自体は自動改札で磁気的にも入鋏の扱いを行っているが,それは(磁気的に)戻せないので,券面に払戻し申請があったことと,その月日,改札穴(右端)付近に「誤入鋏」の入った駅名印を押し,処理者の三文判も右下隅に押して戻された.

三菱UFJニコスギフトカード

 後日,この券を購入した名鉄観光へ行き,払戻しをお願いしたところ,次のような内容で払戻しを受けた.

1,680円(原券)-210円(払戻し手数料)=1,470円
うち,1000円をギフト券,470円を現金.

 戻ってきたギフト券は右の画像のもので,「三菱UFJニコスギフトカード」だった.「名鉄観光サービス株式会社」の印刷が入っているが,「三菱UFJニコスギフトカード」の取り扱い加盟全店で使用が可能である.

 「乗車券を買ったときに使ったのはJCBギフトカードで,JCBならユニクロで使えたのに・・・(2010年1月現在,ユニクロではJCBギフトカードのみ使用可).」などと言ってはいけない.払戻し方法等に制限がかかっているから「商制」なのだ.

 なお,払戻しの手続きをしてもらうのに,10分ほどかかった.作者が払戻し申請した券が一度自動改札を通っているからではなく,「商制」で1000円分のギフトカードを発行するのにかなりの手間がかかるためらしい.

 とにかく,ギフト券での乗車券類購入は制限がキツい.金券ショップの割引率が良いか(3%割引であれば作者的には良いと感じる),よほどギフト券をもらってしまって手元にダブついているという(ありえないような)ことでもない限り,JRの乗車券類はJRの「みどりの窓口」等で現金かクレジットカードで買った方が良いと感じる.

 作者の個人的な考えとしては,金券ショップでギフト券が3%割引であれば購入して実使用しようかという境界になる.結婚式や会合などで往復2〜3万円程度かかる旅行は年に何回かある.2万円の3%引きは600円.600円であれば昼食代くらいにはなるのだから,節約にはなっていると思う.では現金やクレジットカードとギフト券ではどこが大きく違うのかと言うと,「商制」がかかること以外では「洗濯してしまったら紙くず同然になってしまう」ことだと思う.

 現在の日本の紙幣は家庭の洗濯機で水洗いしてもダメージはほとんど受けない.シミなどはつくだろうが,乾燥させれば信用して使えるだろう.店側で受け取りを拒否されても,恐らく銀行へ持っていけば両替してくれるはずである.クレジットカードも洗濯くらいなら恐らく平気だろう.しかし,ギフト券は洗濯したらグシャグシャになるだろう.洗濯により,ポケットの中で「溶けた」ギフト券はもはや支払い時に受け取ってはもらえないだろう.

 ギフト券を発行しているクレジットカード会社,例えばJCBやVISA,三菱UFJニコス等が倒産してギフト券が即紙屑になることはまず考えられない.となると,ギフト券の大敵は「洗濯」だろうと作者は思う.(2010年1月28日記述)




JR東日本 びゅう商品券

制限がほぼない「びゅう商品券」

 JR東日本の商品券「びゅう商品券」はJR東日本・北海道の駅窓口(一部の簡易委託駅等では不可)や「びゅうプラザ」,提携ホテル,提携家電量販店などで使える商品券だが,少なくとも作者が2009年4月に購入した際には乗車券類に「商制」の制限はかからず,現金で購入するのとまったく同様に発券され,使用できている.

 「商制」がかからないので,前述のような払戻しの際には(恐らく)現金で戻ってくるであろうし,購入箇所でしか払戻し等ができない,といった制限がかからずに購入ができる.

 これほど便利な商品券なのだから,JR東日本やJR北海道管内在住者は積極的に金券ショップで購入して使えばいいと思われるが,金券ショップに「びゅう商品券」が並んでいることはまずない.これほどまでに使い勝手がいいため,金券ショップ側が「びゅう商品券」を仕入れたとしても,新幹線回数券等の「商品」買い入れに使ってしまうからである.

 そんなこともあり,この商品券は,もしも誰かからいただいた時に(鉄道マニアとしては)「すばらしい贈り物をいただいた」と感謝し,ざくざく使っていくのが賢明である.

東海道本線 藤沢駅発行 2009年4月

 右の領収書は2009年4月に東海道本線藤沢駅で「びゅう商品券」を使って乗車券類を購入した際の領収書.領収書にはどこにも「びゅう商品券」とか「ギフト券」とは記載されておらず,現金で購入した場合と同じものが発行されたようである.また,この時はお釣りが出ます,と言われ,14,000円分の「びゅう商品券」を出して現金で560円のお釣りを受け取っている.このように,「びゅう商品券」ではお釣りも出すようだが,換金目的でお釣りをもらうことを防ぐ観点から,最近では規制が強化されているらしく,詳細は不明である.(2010年1月28日記述)




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