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ネット次世代規格 遅延対策へ
4月17日 5時53分

ネット次世代規格 遅延対策へ
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世界的なアドレス不足を補うことなどを目的に、「IPv6」と呼ばれるインターネットの次世代規格の運用が今年6月から始まりますが、国内では、NTTが採用している独自の通信網が原因で、「フレッツ光」の利用者がホームページを見ようとした際、従来より平均で1秒程度の遅れが生じるおそれがあることから、接続事業者などが対応を進めることになりました。

インターネットの利用に必要な「IPアドレス」と呼ばれる登録番号は、スマートフォンの普及や新興国のネットの利用の急増などによって、「IPv4」と呼ばれる現在の規格では去年、すべてのアドレスの配布が終わっており、代わりにアドレスの数を事実上、無限にできる「IPv6」と呼ばれる新たな規格への移行が進められています。
「グーグル」や「フェイスブック」、「マイクロソフト」などの大手IT企業では、ことし6月6日から従来の規格と並行して新しい「IPv6」に対応したサイトの運用を始める予定です。
しかしNTTによりますと、こうした新規格を導入したサイトを、NTTのインターネット接続サービス「フレッツ光」の利用者が閲覧しようとすると、平均で1秒程度の遅れが生じるおそれがあるということです。
これは、国内でNTTが導入している「NGN」などの通信網の独自仕様が原因で、影響は「フレッツ光」のおよそ1600万人の利用者に及ぶおそれもあります。
このため、NTTの回線を利用している国内の接続事業者は、利用者に不具合が生じないように機器の対応を進めるほか、大手検索サイトのグーグルでは、日本の利用者向けには、従来の規格だけでサービスを提供することを検討しています。
NTT東日本では「接続事業者やサイト運営者と協力して、早急に対策を進めたい」と話しています。

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