(CNN) 米ジョージア州の小学校で、6歳の女子児童が校長に乱暴したり器物を破壊したりするなどして暴れ、学校の通報で駆け付けた警察官に手錠をかけられて連行される騒ぎがあった。警察は17日に記者会見し、「児童本人の安全を最優先した」と弁明している。
同州ミリッジビル警察によると、地元の小学校から13日、児童が暴れて手が付けられないと通報があり、警察官が駆け付けたところ、校長室で泣き叫んでいる児童を発見した。何度もなだめようとしたが激しく抵抗して歯向かってきたことから、「本人の安全のために」手錠をかけて警察署に連行したという。
児童は小型の棚を投げて校長の足にぶつけたほか、ドアの取っ手に噛みついたり、シュレッダーの上に飛び乗ってガラスを割ろうとしたりするなどしていたとされる。このため警察官は、ほかの児童や職員に危害が及ぶ恐れもあると判断した。手錠をかけたことについては、相手が何歳であろうと「その人物の身の安全のためであって、罰するためではない」(警察幹部)と弁明している。
警察は当初、この問題を少年事件として扱い、教員に対する暴行や器物損壊の疑いで調べていたが、年齢を理由に訴追は見送られた。
一方、女児の親族は警察が介入したことに反発している。