■200×年。
東北で発生したウイルスパニックに巻き込まれた中澤誠は、家族や友人、当日の記憶を失った。
天涯孤独の身となってしまった誠は、数年の施設生活の後、年上の幼馴染みであり、自衛官だった主人公の父親の部下で、災害時に自分を助けてくれた日向夏都に引き取られ、東京の渋谷に移り住んでいた。
「大切な人々の喪失という現実をいまひとつ実感できない」
その事を朧気に気にしつつも、平穏な学園生活や、夏都との同居になじんで行く。
災害から4年後の8月
新聞部に所属する誠は、運動部の合宿取材のため、同じ部に席を置く親友の出渕と、上級生の南彩月と共に、瀬渡内海の大神島へ泊まり込みで出かける事になった。
仲の良い下級生の越智茜梨も、チアリーディング部の部員として参加するため、同行するらしい。
誠の、茜梨への秘めた思いが膨らむ中――
――「あの」災害が、再び忍び寄る。
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■――魅力的・扇情的なお嬢様の桃尻と美脚全てを手に入れ弄びたい――
樹下雅人(主人公)は、旧家の名門・桜大路家の一人娘『桜大路優奈(さくらおおじゆうな)』に幼い頃から傍で手足となって働いてきた使用人。
自らの主人である、文武両道・眉目秀麗で完璧主義者の優奈の使えることを、己の全てと信じて誠心誠意、奉公してきた。
屋敷でも学園でも常に傍に居続け、それが永遠に続く物だと信じきっていた。
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■主人公の壬生京介(みぶきょうすけ)は
探偵助手の桃野桃子(もものももこ)と一緒に
小さな探偵事務所を営んでいる。
気に入った依頼しか引き受けず
日々を安穏と過ごしているように見える京介だが
実は見知らぬ少女が凌辱される悪夢に、苦しんでいた。
そんな京介の探偵事務所に、人探しの依頼が舞い込む。
依頼があった地域は
昔から神隠しが起こることで、その筋には有名な土地だ。
興味を持った京介は依頼を引き受け
山奥の地へと、足を踏み入れる。
しかし、そこで待っていたものは
陰謀の渦巻く淫靡な館と
夢と良く似た、美しい少女だった…。
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