尖閣諸島:石原発言、分かれる首長の評価

毎日新聞 2012年04月17日 21時39分(最終更新 04月17日 21時52分)

 一方、神奈川県の黒岩祐治知事は定例会見で「私には想定できない」と驚きを示しつつ、「領土問題で国家意思を示すことは大事だが、短兵急に突っ込むと大きな紛争に発展しかねない」と指摘。「この時点で応援する気持ちにはならない」と否定的な見解を示した。

 埼玉県の上田清司知事も「何もジタバタする必要はない。むりやり固定化するようなことをすることの方が、必要以上に紛争状態にあるというふうに思われる」と憂慮。「堂々と実効支配を続け、日本の主張を諸外国にアピールすれば済む」との考えを示した。

 ◇長崎知事「法整備が必要だ」

 数多くの国境離島を抱える長崎県の中村法道知事は、「離島について所有権をしっかりさせることには国内的には意義があるだろうが、(尖閣諸島購入構想は)国際的に問題になっている」と指摘。「外交上の大きな課題として取り組んでいく必要がある」として「(国境離島が)無人島化しないよう新たな法整備が必要だ」と国に対策を求めた。【まとめ・夫彰子】

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