意見をつなぐ、日本が変わる。

グローバル化についての個人的な考え

2012年04月17日 14:00

後藤良一

カンボジアのお正月はカレンダー上では4月13日から15日までなのですが、例年、まあだいたい前後一週間くらいはグズグズだったりします。
先ほどある役所に行きましたら、「本当の業務開始は明日(18日)からだよ。」などと軽く言われてしまいました。まあ、毎度の事なので別にいいのですが(笑)。

それはそうと、以前にグローバル化について書きましたこの記事と、世界を相手にする際に重要な『いかに自分に有利なルールを盛り込ませるか』について書きましたこの記事につきまして多くの方から意見を求められましたので、僭越ながら、でも相変わらず手前勝手な私の考えを書かせて頂きたいと思います。

よくカンボジアの政府高官やビジネスマンから、「日本人との付き合いは疲れる」と言われることがあります。
その理由を聞きますと、「日本人は何でも『日本ではこうだ』といって日本のやり方に従わせようとする」「スケジュールなどに融通がきかない」「何でも答えは1つだと思い込んでいる」「この国独自の習慣やルールを理解しようとしない」といった内容で、早い話が、日本人は外国に出ても日本のやり方や考え方でやろうとする、という事ですね。
そのクセに、変なところで妥協していいようにやられてしまうのは、まあ交渉に弱かったり、国際感覚が欠如しているからだと思われますが。

ちなみにアメリカ人と仕事をすると、彼らもかなりアメリカのやり方にこだわったりしますが、これは分かっていてワザと自分達が有利になる様にやっている(つまりワザとゴネている)事が多く、こちらも譲らないで散々モメた後に『妥協案』(笑)とか言って別の条件を提示したりしますと、「これは絶対に譲れない」なんて言っていた事でも、こちらがビックリするぐらいアッサリ諦めたりします(笑)。彼らは徹底的に合理的で、ある意味見事です。
全部とは言いませんが、日本人はなんかアプローチが違うのですよね・・・。
まあ、結果が出ていればやり方は何でも良いのですが。←ちょっとイヤミ過ぎましたかね(笑)。

話を戻しまして・・・
前の記事で私は、『グローバル化の本質とは、とにもかくにも変化のスピードが早い事です。今日の常識が、明日の非常識に成り得るのです。』と書きましたが、何の変化のスピードが早いのかといいますと、改めて言う事でもないのですが『色々なルールや仕組みが、世界に広まって平均化するスピード』の事です。
まあルールといいましても本質は大国に有利なルールの事だったりしますが、これが自分の国と違うものであればその国の人にとっては『変化』であり、この『変化』する事が多い国ほどいわゆるグローバルスタンダード(笑)から掛け離れている国と言われるのでしょう。
ぶっちゃけて言えば、今まで国別にあった個別の優位性が無くなるスピードと言ってもいいかもしれません。

私個人的には、何でもかんでもその『世界のルール』とやらに合わせればいいというものではないと思っているのですが、エネルギーどころか自国民の食料の自給すらままならない日本としては、上手くこの『世界のルール』とやらに合わせつつ、それでも自国が有利になる様な条件を盛り込ませていかないとマズイのではないか?と考えています。外交ってこういう事だと思うのですが・・・。
まあ、私が言いたい事はこれに尽きます。

あと、海外に住んでいると良くわかりますが、本当は日本も大国の一つだったりします。
日本には世界のルール設定に積極的に関与できるだけの実力と資格が充分に有るのですが、当の日本にその大国しての当事者意識があまり無い事も実は大きな問題ではないかと思います。

ちなみに日本が大国になり得ている要件としましては、とりもなおさず優れた技術力世界から見ると信じられないくらいの高い購買力を持つ一億人を超える大きなマーケットだったりするのですが、技術を持つ企業は次々に海外に出て、優秀な技術者は外国企業にどんどん取られ、マーケットとしても少子化で絶賛縮小中だったりしますので、早急に何とか手を打たないと日本が大国から転落してしまう日もそう遠くないかもしれません。
カンボジアみたいな人口の少ない国にいますと、適切な人口増が即ち国力に繋がってくるという事がよく分かります。

私は大変な愛国者でして、日本国と自分が日本人である事に誇りを持っています。上記の様な話題になると結局は日本を批判する内容になってしまって自分でも何とも嫌になってしまうのですが、これは日本を思うが故の苦言だという事を御理解頂けるとありがたいです。はい。

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カンボジアのビジネスに精通。

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