2012年4月17日若手リーダー層を対象としたアジャイル開発研修を開始〜3年間で1,000人のアジャイル開発人財を育成〜
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータユニバーシティ
株式会社NTTデータと株式会社NTTデータユニバーシティは、2012年5月より、NTTデータグループの主に入社3〜5年目の若手リーダー層を対象としたアジャイル開発研修を開始します。
IT市場のニーズがますます多様化し、ビジネス環境の変化するスピードが加速していることを背景に、より短期間でのシステム開発が求められ、それに伴いアジャイル開発が盛んになっているなか、SI業界ではより多くのアジャイル開発人財が求められています。本研修では、講義や実践型演習等を通してアジャイル開発人財を育成します。具体的には、アジャイル開発の代表的な手法の一つである“Scrum開発手法”(注1)のフレームワークに関する講義、Scrum開発手法の一般的な進め方や特徴の体験型実践演習等のカリキュラムを、今後3年間で約1,000人を対象に展開します。
NTTデータとNTTデータユニバーシティでは今後、本研修の多言語化およびグループ外への展開も視野に入れ、アジャイル開発人財の育成に取り組んでいきます。
【背景】
アジャイル開発とは、システム開発対象を多数の小さな機能に分割し、短い期間で動作するソフトウエアを漸進的に開発していく開発手法です。従来のウォーターフォール開発とは大きく異なるため、アジャイル開発を実践する上では、新しい知識・スキルが必要となります。
これまで欧米を中心に普及してきたアジャイル開発は、米国IT企業のソフトウエア開発における採用率で30%を超えるなど、欧米では最も利用されている開発手法となっています。昨今では、日本国内でも、Webサービス業界やゲーム開発業界などを中心に多くの開発事例が見られるようになってきましたが、SI業界においてアジャイル開発はまだまだ普及しておらず、アジャイル開発人財の拡大が求められています。
また、NTTデータグループでも、グローバル展開を加速する顧客企業を世界中でサポートするため、世界をカバーする開発体制を整備しており、グローバルデリバリーモデルの推進に向けた、効果的な開発手法の確立とその人財育成が急務となっています。
【実施内容】
NTTデータとNTTデータユニバーシティは、アジャイル開発の代表的な手法の一つである“Scrum開発手法”に関する人財育成を開始します。これまでのウォーターフォール開発手法に関する人財育成に加えて、Scrum開発手法の人財育成を行うことで、お客さまの多様なビジネスニーズにマッチする最適な開発手法によるシステム開発を提供できる人財の創出を目指します。
本研修は、2012年度、NTTデータグループ社員の若手リーダー層約300名を対象として実施し、2013年度以降も年間約300名を対象に継続して実施していきます。また、日本国内での実施から始め、海外のNTTデータグループ企業にも順次拡大していく予定です。
【研修概要】
- ♦受講対象者
- NTTデータグループ社員の主に入社3〜5年目の若手リーダー層 約300名
- ♦研修期間
- 2012年5月〜開始。月1回/年10回実施予定。
- ♦カリキュラム内容
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- Scrum開発手法のフレームワークに関する講義
- Scrum開発手法を体験するための実践演習
- 自組織へScrum開発手法を導入するためのグループ討議
- ♦到達目標
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- アジャイル開発、特にScrum開発手法の目的、メリット、および基本的な考え方を理解する
- Scrum開発手法の一般的な進め方・特徴を実践演習による体験を通じて理解する
- Scrum開発手法を自組織の業務改善とチームマネジメント/リーダーシップ発揮に役立てることができる
【今後について】
2012年度では300名、今後3年間で合計1,000名への研修実施を目指します。また、Scrum開発手法をはじめとして、今後、XP開発手法(注2)などの新しい開発手法に関する研修メニュー拡充を検討していきます。
また、継続的な拡充・改善と合わせて研修教材の英語化および中国語化を行う予定です。オフショア開発の主な協業先である中国、インド、東南アジア地域へ実施地域を拡大し、効果的なグローバルリソースの活用によるグローバルデリバリーモデルの推進を図ります。
将来的には、NTTデータグループにおいての実施結果のフィードバックを経て、グループ外への展開も視野に入れて検討していきます。
(注1) Scrum(スクラム)開発手法
アジャイル開発の一つです。スプリントと呼ばれる1週間から1カ月の短い期間で、動作するソフトウエアを漸進的に開発していくことで、ビジネス価値の高いソフトウエアを早期に顧客へ提供することを可能とするマネジメントフレームワークです。シンプルでわかりやすいという特徴を持ち、欧米におけるアジャイル開発において最も採用されている手法であり、近年、日本国内においてもさまざまな企業にて採用されつつあります。
(注2) XP(Extreme Programming:エクストリーム・プログラミング)
アジャイル開発の一つです。ユーザー要求や仕様の変更リスクを軽減するために、顧客や開発者間のコミュニケーションや、コーディングとテスト、リファクタリング(コードの書き直し)などに重点を置いて、短期間のリリースを繰り返して開発を進めていく開発手法です。
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