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情報流出のアプリは約40種類
4月17日 16時31分

情報流出のアプリは約40種類
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アンドロイドのスマートフォンに保存された電話帳の個人情報を勝手に外部に送信するアプリが確認された問題で、セキュリティー会社の調査で同様の機能を持ったアプリの数はこれまで確認されていたより2倍以上多く、およそ40種類あることが分かり、さらに多くの個人情報が流出したおそれが出ています。

問題のアプリは、アンドロイドのスマートフォン向けに無料で配布されていたもので、人気ゲームなどのタイトルがつけられていますが、導入すると利用者の電話帳に登録されていたすべての名前やメールアドレス、電話番号などを、無断で外部のサーバーに送信する機能があります。
こうした機能を持ったアプリはこれまで16種類が確認されていましたが、セキュリティー会社の「シマンテック」が調べたところ、合わせて44種類が確認されたということです。
これらは、アンドロイドのアプリを配布する「グーグルプレイ」というサイトで、ことし2月ごろから無料で配布されはじめ、いずれも17日までにすべて削除されています。
しかし、これまでにインストールされた回数は最大で30万件近くに上るということで、セキュリティー会社では、延べ数百万人の個人情報が流出した可能性があるとみています。
流出した情報が迷惑メールの送信などに悪用される可能性もあることから、セキュリティー会社では、これらのアプリをインストールしたことがある人はすぐに削除するよう呼びかけています。

問題アプリはウイルスか

今回問題になっている複数のアプリの開発者には、「tsunakan」や「hamnaruka」など7種類の名前が使われていましたが、どのアプリも東京都内のレンタルサーバー会社が運営する同じサーバーに情報を送っていたことから、作者はすべて同じ人物か、同じグループに所属する複数の人物ではないかとみられています。
セキュリティー会社の「シマンテック」では、利用者の同意を得ずに情報を外部に送信するこれらのアプリを、コンピューターウイルスの一種と捉え、自社のスマートフォン向けのウイルス対策ソフトで検知する取り組みを始めました。
また、今回の問題を受けて、警視庁も、別のセキュリティー会社から情報を集め、問題のアプリの内容を確認するなどの調査を始めています。

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