食や医薬品の安全問題が多発している中国で、今度は「毒カプセル」事件が発生した。有毒な重金属のクロム(クロミウム)が含まれる工業用ゼラチンを使った医薬品用のカプセルが出回っていた。

食や医薬品の安全問題が多発している中国で、今度は「毒カプセル」事件が発生した。有毒な重金属のクロム(クロミウム)が含まれる工業用ゼラチンを使った医薬品用のカプセルが出回っていた。 (サーチナ)

 食や医薬品の安全問題が多発している中国で、今度は「毒カプセル」事件が発生した。有毒な重金属のクロム(クロミウム)が含まれる工業用ゼラチンを使った医薬品用のカプセルが出回っていた。中国新聞社が報じた。

 河北省や浙江省内で、違法操業の業者が工業用ゼラチンを使った医薬品用カプセルを製造・販売していた。カプセルは全国規模で出回っており、北京市薬品監督管理局は16日までに、基準を上回るクロムを含むカプセル入り医薬品13種の販売停止を命じた。

 その他にも、自主的に問題があるカプセルを使っていた医薬品の回収を始めた製薬会社もある。市民の間では「しばらくカプセル入りの薬は使わないようにする」などの「自衛措置」を決めた人もいる。

 写真は河北省にある河北学洋ゼラチン蛋白(たんぱく)廠の倉庫。警察によって製品200トン分が差し押さえられた。

 同社では、警察の捜査前に火災が発生し、一部製品などが燃えた。宋訓傑社長が証拠を隠すために放火したとみられている。警察は宋社長の身柄を拘束して取り調べをしている。(編集担当:如月隼人)

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