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事件
金正恩氏誕生日に献金、朝鮮学校生動員…総連「正恩シフト」鮮明に
2012.1.10 00:20
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■母の最高機密化でこじれ
RENK代表の李英和関西大教授は、北朝鮮が金総書記死去後、正恩氏の母、故高英姫(コ・ヨンヒ)氏が在日朝鮮人だった出自を「最高機密」に指定したことと関係があるとみる。血統を重んじる金政権にとって母の出自は不都合で、出自をよく知る朝鮮総連との関係見直しにも着手したとされる。
朝鮮学校校長が忠誠を宣誓した昨夏、朝鮮総連内で3代世襲を認めることへの反発がみられたが、一部には在日出身者が「国母」となることへの期待もあっただけに機密化方針でさらなる動揺が広がったという。
李教授は「朝鮮総連は、北朝鮮本国から突き放されないように、本国とさらなる一体化を進めようとしているのだろう。その結果、朝鮮学校でも3代世襲に基づく思想教育強化に向かうことになる」と分析する。
■付かず離れず、資金搾り取り
北朝鮮も呼応する動きをみせた。北朝鮮は1日、朝鮮総連に「反共和国、反総連策動が日増しに悪辣(あくらつ)になる中、愛国運動を力強く展開した」と祝電を送った。3日には、朝鮮総連幹部の弔問を妨げたとして日本を非難する論評を掲げるなど、朝鮮総連を擁護するポーズを示している。
李教授は「資金源になってきた朝鮮総連を完全に切り離してしまうわけにはいかない。経済難の中、付かず離れずの関係を続け、一滴でも多く資金を搾り取ろうとするだろう」と語る。
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