北ミサイルの有毒燃料、旧ソ連では大惨事も

  • 2012年 04月12日 23時06分
  • 提供元:読売新聞
 【モスクワ=寺口亮一】北朝鮮が発射を予告する長距離弾道ミサイルについて、燃料として利用されるとみられる液体燃料「ヒドラジン」の危険性が指摘されている。
 ヒドラジンは、旧ソ連の弾道ミサイルなどに使用されていた。ロシアの「権威ある専門家」はタス通信に対し、過去の例などから、今回の北朝鮮のミサイルも、燃料注入完了から最大5日間、発射状態を保つことが可能との見方を示した。
 強い毒性を持つヒドラジンについて、ロシアには苦い記憶がある。旧ソ連時代の1960年10月、バイコヌール宇宙基地(現カザフスタン)で弾道ミサイルが発射試験の直前に爆発、火災や燃料のヒドラジンから発生した有毒ガスなどにより、少なくとも91人が死亡した。事故に巻き込まれて死亡した戦略ロケット軍司令官の名前から「ニジェーリンの大惨事」と呼ばれる。
 北朝鮮でも、発射が失敗すれば、周囲に有毒ガスがまき散らされる可能性がある。

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