二田口ゆう(市原市議会議員@公明党)のブログです。

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放射能と放射線

2012年01月19日 | 暮らし・環境


年を越しても、放射能問題は収まりません。
放射性セシウムの半減期は、30年と言われるのですから
日本の放射能問題は、まだまだ続くのだと思います。

ところで、放射能と放射線
何がどの様に違うのか、ここで整理してみたいと思います。

放射能とは、「放射性物質」が放射線をだす「能力」を云います。
この放射する能力の値を「ベクレル」で表します。

放射線とは、「放射性物質」から放たれた「線量」を云います。
この放射された線量の値を「シーベルト」と呼びます。

被ばくとは、放射線を浴びることです。
従って、私たちが生活する上で注意する値は
「被ばくする線量(シーベルト)」になります。

法律では「年間の被ばく線量を1ミリシーベルト」と定めています。

そこで、まずシーベルトの単位を確認したいと思います。
1シーベルト=1000ミリシーベルト=1,000,000マイクロシーベルトです。

1ミリシーベルトは、1000マイクロシーベルトですから
毎日、1時間当たり1マイクロシーベルトを10時間被ばくすると
1日の被ばく量は、10マイクロシーベルト
これを365日でかけると、年間3650マイクロシーベルト
つまり、年間3・65ミリシーベルトを被ばくする計算になります。
そうなると法律の基準(年間1ミリシーベルト)を超えてしまいます。

今回、発覚したマンションのコンクリート被ばくは、
1時間当たり1マイクロシーベルトを超えていますから
自宅で数時間過ごせば、当然、年間の被ばく線量は基準値を超える事になります。

では、私たちは通常の生活でどれだけ被ばくしているでしょうか?
次に、例を上げたいと思います。

◇自然被ばく→1・5ミリシーベルト
 (空気中や大気の自然界から受ける放射線量です)
◇胃のX線検診→0.6ミリシーベルト(「医療被ばく」といいます)
◇CT検査→6.9ミリシーベルト
(つまり、CT検査を3回受けると、計画的避難区域に当る年間20ミリシーベルトを超えてしまうのです)

法律で定められている「年間1ミリシーベルト」とは、
通常の「自然被ばく」と「医療被ばく」を除いた線量を指します。
(現代では、年間6・5ミリシーベルトが目安とされています)

では最後に、被ばく線量が人体に与える影響はどうでしょうか?

◇100ミリシーベルト→ガンに罹る確立0.5%(1000人中5人)
(放射線を被ばくしなくても、日本人がガンにかかる確立は30%ですから
 1000中5人という確立は、大変低い数値だとも言えます)

100ミリシーベルトを超えて、1000ミリシーベルト単位になると
以下の様な影響がでます。

◇1000ミリシーベルト(1シーベルト)→吐き気をもようす
◇2000ミリシーベルト(2シーベルト)→致死率5%
◇4000ミリシーベルト(4シーベルト)→致死率50%
◇7000ミリシーベルト(7シーベルト)→致死率100%

通常計測する線量器は「マイクロシーベルト/1時間当たり」です。
仮に、ホットスポットと呼ばれる地点で1マイクロシーベルトの値が出たとしても
1日1時間その場に立って、365日をかけても0・365ミリシーベルトです。

日本は今、放射線から逃れることよりも
放射線とどう向き合って(どう付き合って)、生きて行くのかを考える国となりました。

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キーワード
シーベルト マイクロシーベルト 放射性物質 ホットスポット 放射性セシウム
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