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HOME > 2012年に向けて 天災は人心の乱れによる
1.天変地異は、天罰ではない!
2009年11月に『2012』というアメリカ映画が公開されましたが、御覧になりましたか?
突然、火山の大噴火が起き、大地が裂け、巨大な地すべりが起こり、陸地が海へと沈み、ヒマラヤ山脈を呑み込む巨大津波が起き、一瞬にして、多くの人々が、命を失ってしまうという映画です。
どうせ、パニック映画に過ぎない。荒唐無稽な映画の1つに過ぎないと思っていらっしゃるかもしれません。
けれども、アメリカ映画は、予知予言映画ですから、簡単に、笑い飛ばすことはできません。
「こんなことがあることを私は知っていますよ。あなたは知らないでしょ! ちょっとだけ教えてあげますよ」という感じです。
たかが映画だからと侮る(あなどる)なかれ! というところです。
さて、『2012』を作った同じ監督が、2004年に『デイ・アフター・トゥモロー』という地球寒冷化の映画を作っています。
実は、地球温暖化が、ある程度、進むと、今度は急転直下、地球寒冷化がやってきます。
氷河期の到来です!
なぜかと言いますと、地球全体が暖かくなると、カチカチに凍っていた北極や南極の氷が融けてきて、シャーベット状になります。
その程度の冷たさだと、海流を暖かい地域に押し戻すだけの力はありません。
そうなれば、赤道付近の暖かい海流もストップしてしまい、温暖だったヨーロッパもアメリカも氷の世界になってしまうのです。
現在、先進国といわれている国々のほとんどが機能を停止してしまうということになります。
ノーベル平和賞を受賞した、アメリカの元副大統領・ゴア氏の作った映画『不都合な真実』の中で、寒冷化の説明をしているシーンがあります。
そのシーンで、海流がストップしてしまい、寒冷化が起こると説明しています。
それが「深層コンベア・ベルト」と呼ばれる、海の深層部の流れのことです。
これは、私たちが教科書で習う、黒潮や日本海流などの表層の海流とは別のものです。
さて、2010年、既に小氷河期に突入しています。
真冬なのに春や夏のような気温になったり、真夏なのに冬のような寒さになったりしています。
この寒暖の繰り返しが、氷河期突入の前兆なのです。
この繰り返しが頻繁に、しかも寒暖の差が大きくなると、一気に氷河期に突入することになります。
地球寒冷化を、深層コンベア・ベルトで説明する人もいます。
また、北極振動・南極振動が寒冷化を起こしていると説明する人もいます。
どちらも原因です。
いずれにしろ、地球規模の気象の変化を、現在の人類の英知を総動員しても、対処方法が無い、ということだけは、知っておく必要があります。
異常気象に歯止めをかけるには、どうしたらよいかを考える方が、大切だということなのです。
間違っても「核爆弾を使って、大気圏の状態を変えればよい!」などという人々の意見に賛成をしてはいけません。
二度と取り返しのつかないことになってしまいます。
2011年、温暖化が進んでいます。
このままでは、あと4℃は上昇するでしょう。
現在、36℃、38℃と、既に、体温より、気温が高くなっています。
更に4℃上昇すると、40℃以上になってしまうということです。
海水面が上昇し、国土を失う人々が出てきます。
しかも地面は海水で覆われます。地下水も海水になってしまいます。
そこで農業ができるでしょうか? 作物が育つでしょうか?
そうなれば、食糧不足が起こることは目に見えて明らかです。
競争・収奪を当然のこととして生きてきた人々は、力づくで、食糧確保に乗り出してくるでしょう。
選ばれた者だけが、食べる物にありつくことができます。
実は、そのような競争・収奪の生き方をすること自体が、この温暖化、氷河期突入を起こしている原因なのです。
温暖化、氷河期の襲来に、歯止めをかけるためには、人の心の乱れを正していかなければならないということに、気づいて下さい。
β波の生き方、他人を傷つけ、自分の心も傷つけるような生き方をストップさせましょう。
他人や自分の身体、心を傷つけることは、止めましょう。
α波の生き方をしましょう。
穏やかで、心温まる言葉がけと、思いやりのある行動を心がけましょう。
人間らしい心を取り戻すことが、天変地異を抑える力になるのです。
2.アメリカは氷河期到来を知っている!
2012年に、世界は滅んでしまうという予言があります。
もしも、人間の心の状態がこのままで、地球をボロボロにしてしまったり、分かち合う心を失い、奪い合うことに一生懸命な生き方をすれば、現在の人類の文明は滅んでしまいます。
2009年11月に『2012』というアメリカ映画が公開されました。
大地が裂け、陸地が海へと地滑りをおこして沈んでしまう。
突然、隕石が火の塊(かたまり)になって降ってくる。
ヒマラヤ山脈を呑み込んでしまう大洪水が起きる。
火山の大噴火が起きる。
その結果、多くの人々が、一瞬の内に、命を失ってしまうという映画でした。
2004年には『デイ・アフター・トゥモロー』という地球寒冷化の映画が公開されました。
北半球の先進国といわれている多くの国々が壊滅状態に陥るという映画でした。
アメリカ映画は、予知予言映画です。
つまり、地球寒冷化、氷河期が、近い将来訪れる。
火の大災害、水の大災害が起こり、多くの人命が失われる。
このようなことが起きる可能性がありますよと、教えてくれているのです。
地球温暖化が叫ばれますが、アメリカがなぜ進んで、二酸化炭素削減に参加しないか、不思議に思われませんか?
それは、アメリカは、温暖化の次にやってくる、急激な寒冷化や、天変地異を恐れているということです。
つまり、アメリカは、温暖化によって、海水面が上昇し、熱帯性の病気が蔓延(まんえん)した直後、氷河期が訪れることを知っているのです。
だから、温暖化対策で、巨額な資金を使う必要はない!
そんなことをする資金があれば、氷河期対策、天変地異対策を取ろうと思っているのです。
氷河期は、3日から1週間くらいの、短期間に、瞬間的に起こります。
氷河期というと、少しずつ寒くなってきて、食べ物がなくなって、飢えと寒さで、生き物たちが死んでしまうというイメージがあるかもしれません。
けれども、実際は、瞬間冷凍です。
『デイ・アフター・トゥモロー』というアメリカ映画で、描かれるような、短期間に、瞬間的に凍りつく、氷河期が訪れます。
例えば、2002年にシベリアで発見されたマンモスの小象の化石を御存知でしょうか?
そのマンモスの小象の体は柔らかく、胃の中には、未消化の青草が残っていました。
つまり、青草が生い茂っていた、温暖な環境が、あっという間に凍りついてしまったということです。
急速冷凍をすると、解凍した肉が、柔らかく戻ることを、想像して頂けばよいと思います。
それで、マンモスの小象の体は柔らかかったのです。
3.現代科学の欠陥
2012年に天変地異が起きるかもしれないという警告に対して、自然科学者たちは、冷やかです。
確かに、2012年は、惑星直列や、金星食という自然現象が起きます。
そして、そのような自然現象は、何も2012年に限って起きる訳ではありません。
それで、自然科学者たちは、2012年に天変地異が起きるなどいうのは、非科学的だというのです。
けれども、それが原因で天変地異が起きる訳ではありません。
天変地異が起きる原因は、人間の心の乱れによります。
その乱れが、地球の磁場を乱したり、自転軸の傾きを狂わせたり、公転軌道までも乱したりしてしまうのです。
更に、他の惑星の公転軌道を乱すことがあるのです。
そんなバカなことがあるはずがないと思われるかもしれません。
けれども、科学で解明できていることは、全宇宙規模で考えれば、ほんのわずかなことなのです。
もちろん、科学者たちは、自分を万能だと思っている訳ではないでしょう。
けれども、「その道の専門家だ」という大きな自信と自負を持っています。
その結果が、どういうことであったかということは、今回の福島原子力発電所の事故の処理を見ていて、よくお分かりになったと思います。
絶対、そんなことは起こらない。
そのようなことが起こらないように設計してある。
けれども、結局、チェルノブイリの原子力発電所の事故より、重大な原子力災害を起こしてしまったではありませんか。
「想定外」何とも便利な言葉ですが、これが現代科学の欠陥なのです。
何かを予測するための計算式があります。
そこに初期値を入れますが、それをどの程度にするかを決めるのは人間です。
不都合な数字を入れるのは止めておこうと思えば、操作ができてしまうのです。
不都合な数字とは何でしょうか? 15メートルの高さの津波がくる? 30メートルの高さの津波がくる?
そんな高さの防潮堤を作るのは、お金がかかる。止めておこう。
それから地震予知も、巨額な資金を使っているにも関わらず、今回の東北地方太平洋沖地震も、結局、予知できませんでした。
阪神・淡路大震災が起きたときに、もう少し、大きな規模の地震であれば、予知できたと言っていました。
阪神・淡路大震災をイヌの大きさの地震だとすると、ゾウの大きさの地震だったら、予知できたと言っていました。
つまり、100倍くらいの大きさならば、予知できたはずだと言っていました。
それでは、今回の東北地方太平洋沖地震は、阪神・淡路大震災の何倍の大きさだったか、御存知でしょうか?
100倍以下だったと思われますか? 50倍?
いいえ、阪神・淡路大地震は、マグニチュード7.3でした。
マグニチュードは、「1」大きくなると、エネルギーは「32倍」になります。
今回の東北地方太平洋沖地震は、マグニチュード9.0ですから「2」大きいことになります。
つまり、32×32≒1000倍です。
100倍の大きさの地震だったら予知できますと言っていたはずですが、実際は、1000倍でも予知はできなかったのです。
こうした状況にあることを、私たちは知る必要があります。
決して、現代科学をバカにしている訳ではありません。
無意味だと言っているのでもありません。
地球規模の大災害が起きたとしたら、現代の科学力では、予知することもできませんし、助けるといっても、なすすべもないということを、知る必要があります。
私たち人間は、もっと謙虚になる必要があるということです。
もし、地球規模の大災害が起こるのであれば、できるだけ小さな被害で済めばよいと願うばかりです。
そもそも、地球規模の大災害がなぜ起きてしまうのかと言えば、それは人間の心が乱れたからだということを知る必要があります。
人間らしい心の持ち方を取り戻す必要があります。
穏やかな心、分かち合いの心、思いやりの心、慈愛の心。
そして、太陽に対して、感謝の心で手を合わせること。
素直な心で、救って頂きたいと、祈りを捧げることです。
こんなことを申し上げると、「非科学的だ!」と思うようになってしまったのは、人間が傲慢になったからです。
科学の力で、自然をねじ伏せることができると思う心は、傲慢さの表れです。
知的に優れていることは、神と呼ばれてもよいのではないかと思う心は、傲慢さの表れです。
4.縄文文明と現代文明の違い
縄文文明を初め、古代四大文明は、現代の科学より優れていました。
「そんなバカな!」と思う心も、現代人の傲慢さの表れです。
現代人が、あれだけ多くのピラミッドを作ることはできません!
古代の方が、現代より劣っていると思うから、見えないことがあります。
縄文日本人は、優れた科学力を携(たずさ)えて、世界中の駆(か)け巡ったという証拠があります。
優れた科学力を持っていたのに、太陽に手を合わせることの大切さを知っていました。
もっと正確に言うならば、すべての恵みの源である「太陽」に対して、感謝と救済の心を捧げる、祈るということの大切さを伝え、それと共に、優れた科学技術、農業技術を広めていったのです。
縄文日本人は、宇宙との調和、自然との調和、人間同士の調和の心をもって生活していました。
だから、1万1500年もの長い間、優れた文明を持ち続けることができたのです。
太陽に手を合わせるなど、未熟な民族のやることだと否定するようになったのは、500年ほど前からに過ぎません。
ルネサンス以降、人間の知恵と力は、神に匹敵すると思うようになっていきました。
神が存在するなど、非科学的な考え方だと批判するようになっていきました。
でも、神が存在しないことを科学的に証明できるのかと言えば、できません。
そのとき、現代人がどう答えるようになったかと言えば、「見えないものは、証明のしようがない。神を語りたいのなら、科学とは関係ないところですればよい」ということになっていったのです。
その一方で、人智不可測な事柄に対して、ルネサンス以降の人間は、無理やり説明をつけていくようになりました。
生命の誕生、死後の世界、魂の存在、宇宙の成り立ち、等々。
人間の頭で考え出した説明は、納得しやすく、理解しやすいものです。
そして、「人間って、こんなことまで分かるんだ。スゴイ!」ということになりました。
だから、現代人は、ドンドン、太陽に手を合わせることをしなくなり、人間らしい心が何であったかを忘れていったと言えます。
なぜ「太陽」なのでしょうか?
それは「太陽」は目に見えるからです。
だからこそ、人間が唯一神として崇め奉ることができる対象なのです。
「目に見えない神を信じなさい」というと、精神性が高く、優れた信仰のように聞こえますが、それが間違いの元なのです。
見えない神を信じるということで、信仰はイデオロギーへと変化していったことを忘れてはいけません。
5.東日本全体が放射線被曝!
福島第一原子力発電所の事故は、人災だ!
3月11日、東日本は、大地震・大津波という自然災害と、福島第一原子力発電所の事故という人災に襲(おそ)われました。
福島第一原発の事故について、政府も、東京電力も、原子力安全・保安院も、御用学者も、マスコミも、口をそろえて、「事故は、想定外の大津波によって起きたものだ」と言っていました。
つまり、自分たちは、出来る限りの防衛策は取っていたので、責任は無いと言わんばかりの口ぶりでした。
本当に、想定外のことだったのでしょうか?
事故調査の結果、津波がやってくる前に、地震で配管が破損していたことが分かりました。
津波が来なければ事故は起きなかったという言い逃れはできません。
けれでも、マスコミも津波を大きく報道します。
日本の耐震技術は大したものだと報道します。
一体、真実は、誰が伝えてくれるのでしょうか。
6.深刻化する福島第一原発
メルトダウンから、メルトスルーへ、そしてメルトアウト
それから、2ヶ月経ったところで、やっと「メルトダウン」が起きていると発表しました。
けれども、御用学者以外の研究者たちは、早い内から、「メルトダウン」は、地震・津波に襲(お)われた、3月11日には、既に起きていたという指摘をしていました。
「メルトダウン」とは、簡単に言うと、核燃料自身が、出している高熱に耐えられなくなって、溶(と)けてしまい、入れ物である格納容器の底にポタポタと落ちている状況のことです。
そして、続けて「メルトスルー」といって鋼鉄の入れ物である格納容器も溶けてしまい、そこから核燃料が漏(も)れ出してしまいました。
更に、「メルトアウト」といって、溶けた核燃料は、建屋(たてや)という一番外側の入れ物の壁や床を突き抜けて、地面にもぐり込んでいっています。
この溶け出た核燃料は、地中深く、どこまで行くか分かりません。
1979年のアメリカ映画に『チャイナ・シンドローム』という原発事故を扱った映画がありました。
もし原発事故が起きたら、溶けた核燃料が、地面深くにもぐり込み、地球の反対側の中国に漏(も)れ出てしまうというブラック・ジョークを題名にした映画です。
安全管理のずさんさ、経済優先主義に走り、人間の命や健康より、儲(も)けることを大切にすることの愚(おろ)かさを突きつけられた思いがする映画です。
この映画の直後、スリーマイル島原発事故が起こりました。
アメリカ映画は、本当に予知予言映画です。
さて、核燃料が「メルトスルー」「メルトアウト」しても、まさか地球の反対側にまで漏れ出ることはありませんが、現在の福島第一原発の状況はとても危険です。
そこに地下水があれば、当然、水蒸気爆発を起こすことになります。
そうなれば、また放射性物質を、まき散らすことになります。
空高く、舞い上がり、そしてまた降下してきます。
風に乗って、日本だけでなく、世界中に放射性物質が舞い降りていきます。
これが「死の灰」と呼ばれるものです。
福島第一原発が水素爆発の時に飛散させた放射性物質は、既に、アメリカの西海岸でも、ハワイでも、空気中や地面から検出されています。
このように、核燃料を使うことは、とめどなく危険なことなのです。一度、開けてしまった「パンドラの箱」ですが、なんとかもう一度、閉めなければ、地球も人類もボロボロになってしまうことが想像できると思います。
政府も、原子力安全・保安院も、御用学者も、避難指示・勧告の範囲を、単純に同心円で描いて、発表しています。
そんな単純なものではないことが、30km圏の南相馬市より、40km圏の飯舘村の方が、放射線量が多かったことからも分かると思います。
爆発した当日の気象状況が大きく影響します。
空気の流れ、水蒸気量などが関係します。
そのために、スピーディ(SPEEDI:緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)が128億円もかけて開発されていたはずでした。
ところが、スピーディの結果を使わなかったのは、なぜなのでしょうか?
それは、避難指示・勧告の範囲が100kmまで拡大しなくてはいけなかったからです。
そんなことをしたら、いつ自宅に帰ることができるのか分からない人の数が増えて、面倒だったとしか言いようがありません。
全く無責任としか言いようがありません。
日本人は、穏やかですから、文句は言っても、クーデターが起きるようなことはありません。
それをいいことに、政府も、原子力安全・保安院も、御用学者も、マスコミもみな、胡坐(あぐら)をかいているとしか言いようがありません。
日本人は、穏やかで、賢いですから、もう少し、まともな情報が提供されれば、自分たちで何とか解決の道を見つけることができたかもしれません。
東日本の100km圏の人々は、自主的に、速(すみ)やかに、静かに、避難したと思いませんか?
きっと、したはずです。
そしてじっと静かに待ったはずです。
正しい情報を流さないので、避難指示・勧告をされた地域の方々は、何時になったら帰ることができるのかと質問するのです。当然のことです。
でも、1年経(た)っても、帰ることができるかどうか、分かりません。
アメリカが、この10月に出した計算では、80km圏内は、1年以上、人間が住むことができないとなっています。
原爆を作り、原発を世界に売り込んできたアメリカです。
最も正しい情報を持っているアメリカが、80km圏内は、1年以上、人間が住むことができないという情報を、アメリカ人向けに流しているのです。
どうして、そんな大切な情報を、政府も、原子力安全・保安院も、御用学者も、マスコミも流さないのでしょうか?
仮に政府の対応が遅いと非難されてもいいではありませんか。
ずさんな安全管理、経済優先主義に走ったことを非難されてもいいではありませんか。
非難されても当然のことをしてきた訳ですから、それを正々堂々と身に受けるという気持ちを、上に立つ人たちは失ってしまったのでしょうか。
非難されることを恐れれば、国民に被曝して下さいと言っているのを同じことです。
国民の安全を守るということと、自分たちの保身と、どちらが大事だというのでしょうか。
7.放射線量の総量が問題ではない!
ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プルトニウムなど、聞き慣れない物質の名前を、しばしば聞くようになりました。
「メルトダウン」したことを、どんなに隠そうとしても、無駄だということになったのは、こうした様々な放射性物質が検出されたからです。
核燃料棒は、外側が合成樹脂でできています。
その部分が溶けて、中に埋(う)め込まれていた核燃料であるウランが出てしまったから、様々な放射性物質が飛び散ってしまったのです。
様々な放射性物質が検出されたということは、福島第一原発が、如何に悲惨な状況になっているかという証拠です。
今や、福島第一原発の状況は、最悪の状況になっています。
それにも関らず「ただちに健康に影響はない」との記者会見がなされました。
ただ、最近は、海外からの情報と、日本国内での様々な会見内容との間のズレを「変だ!」と思う人々が増えてきました。
そして、そうした人々によって、放射線量が独自に測定されたり、解説がされたりするようになりました。
東日本全体が、放射能に汚染されているのではないか。
せめて、子どもたちだけでもよいので、西日本に疎開させた方がよいのではないかという話がされるようになってきました。
ところで、「ただちに健康に影響がない」という表現は、上手な表現です。
なぜなら、嘘(うそ)をついたとは言えないからです。
つまり、「いずれ健康に害が出るかもしれない。ガンになることがあるかもしれない。でも、今すぐ害は出ない」という表現です。
法律の知識、論理学の知識を、こんな言い訳をするために使うのでしょうか。
そして、放射線量もなぜ総量で発表するのでしょうか?
どんな種類の放射性物質が、どれくらいの量が噴出してしまっているのか。
どこで、どれくらいの量が検出されているのか。
こうした情報が必要なのです。
なぜならば、放射性物質は、その種類によって被曝したときの影響が違うからです。
けれども、政府も、東京電力も、原子力安全・保安院も、御用学者も多くを発表しません。
責任を追及されたくないのでしょう。
どうしてこのようなことになっているのでしょうか?
『2012 人類の終焉』にも書かれてありますが、GHQの「人間獣化計画」により、日本人の心のあり方が壊(こわ)されていったことと関係しているのでしょう。
ただ、こうしてみると一番、大きく破壊されたのは、国民の上に立って、国をリードしていくべき立場にある人々かもしれません。
愛国心は、軍国主義だと教え込まれ、国が良くなるために、国民が幸福になるためにはどうしたらよいかを考えるのではなく、自分の生活が豊かになるために、一流大学に進学し、官僚になったり、一流企業に入社したり、政治家になったりすることを目標にしていれば、こうした無責任な発言も、平気でできることでしょう。
それに、不思議なことですが、学者もマスコミも、一流である証(あかし)、最先端をいっている証(あかし)として、日本や日本人のあり方を批判するという傾向があります。
自分たちの国や民族を批判することが、素晴らしいことの証(あかし)にする国が、世界中どこにあるというのでしょうか。
8.福島第二原発の事故は、広島型原爆より大きい
福島第一原発の事故では、日常生活で、使ったこともない言葉、聞いたこともない言葉が、たくさん出てきました。
シーベルト? ベクレル?
もうこれだけでも、煙に巻かれたようなものです。
そこで、シーベルトとベクレルを、大雑把に説明させて頂きます。
人体は、約60兆個の細胞でできています。
その細胞に、放射線が1ミリシーベルト浴びるということは、60兆個の細胞のすべての核に、放射線が1本当たり、突き抜けていくという意味です。
1000倍の1シーベルトの放射線を浴びるということは、1個の細胞の核に1000本の放射線が当たり、突き抜けていき、遺伝子のDNAを切断して、破壊していくということです。
これでシーベルトが、どういう単位であるか、お分かり頂けたと思います。
シーベルトとは、人間の体に及ぼす影響の大きさの単位です。
ベクレルという単位も出てきますが、これは、放射能の量の単位です。
次に、福島第一原発の被害が、どのようなものなのかを、直感的に理解して頂くために、原爆と比べてみます。
例えば、どれだけの熱量が出たのかというと、広島原爆の約30個分に相当するものが噴出しました。
ウランで換算すると、広島原爆の約20個分に相当するものが飛散しました。
総量では、広島原爆の約60個分の量が噴出したという計算が出ています。
そして、広島に原爆が落とされてから1年後に、どれだけ放射線汚染物が残っていたかというと、1000分の1にまで低下していました。
ところが、福島第一原発事故の、1年後の予測値ですが、放射線汚染物は、10分の1程度にしか低下しないと言われています。
如何でしょうか? 原子力発電所は、クリーンで、安全で、こんな素晴らしい発電所はないと、言われ続けてきました。
小学校では副教材としてパンフレットまで配布されてきました。
ですから、若い方々ほど、原発はクリーンで、安全だと思われているのではないでしょうか。
ところが、実は、とんでもなく危険なものであることが分かりました。
廃棄物として処理するときにも、莫大な費用と危険が伴うことも分かりました。
それでも原発は、儲(もう)かるのです。
経済優先主義に走るということの恐ろしさです。
使用済みのウランも、地面に埋(う)めてしまえばいいだろう。
地上に原発を作るのを反対されたら、海底に作れば文句は出ないだろう。
そんな風に、母なる地球をボロボロにしても、何も感じない人間が、原発を作っているのです。
自然との調和を図る生き方、人間らしい生き方を取り戻すためにも、原発を動かすのは、もう止めましょう。
今回の福島第一原発の事故を見て、ドイツでは原発廃止法案が閣議で通りました。
同じ敗戦国なのに、この違いは何なのでしょうか?
他の国々も、日本人が勤勉に、一生懸命やっているにも関わらず、事故が収束しない。
原発というものは危険だというように世論が動いています。
ところが、当事者である日本が、原発を廃止することができない状況にあるのはなぜなのでしょうか?
「原発が無ければ、電力不足で困りますよ」と電力会社は言います。
本当なのでしょうか?
3分の1の電力を作り出していますと言っていますが、電力統計を見ると、24%、つまり4分の1しか作り出していません。
これは、原発が無ければ、大変ですよということを強調するために、わざわざ使える火力発電所を止めてしまっていることとも関係しています。
数字を操作し、国民の健康を犠牲にしてまで、廃止にしないのは、儲(もう)かるからです。
原発は、建設すればするほど、儲(もう)かります。
電力料金に加算していけばよいのですから、電力会社は痛くも痒(かゆ)くもありません。
少し、不便な生活になるかもしれませんが、実際は、電力会社が言うより、はるかに少ない不便さで、生活をすることができるという計算が出ています。
原子爆弾と変わらぬ危険な原発を、この狭い日本の中に、どうして54基も作る必要があったのでしょうか?
これからも動かす必要があるのでしょうか?
9.母乳から放射性セシウムが検出された!
子どもの被曝を防ぐことができるのか?
福島第一原発の周辺の住民の健康を調査した結果、母乳から放射性セシウムが検出されました。
更に、その被害は、宮城県、茨城県、そして東京都に住む女性の母乳からも検出されました。
そのため、自分の赤ちゃんに、母乳を与えることができない母親が、東日本で、何人も出てしまいました。
自分自身が被曝しているのかもしれないという不安もあるでしょう。
けれども、自分の赤ちゃんに母乳を与えることができないという悲しみは、どんなに大きいことでしょう。
更に、次に妊娠したときに、その子が、被曝二世になるのではないかという不安も、当然、持っていることでしょう。
また、福島市内の子どもたちの尿を検査したところ、採取した子どもたち全員の尿から、放射線セシウムが検出されました。
埼玉県でも、検査をした子どもたちの尿から、放射線セシウムが検出されました。
子どもだから、不安を感じたりしないだろうと思っていらっしゃるかもしれませんが、とんでもない。
子どもたちは、自分たちは、いつ頃、ガンになってしまうのか。何年、生きられるのか。悩んでいます。
チェルノブイリ原発事故の後で、多くの子どもたちが小児甲状腺ガンになりました。
これは100万人に1人という珍しいガンです。
それが、10万人に対して4,000人も発症しました。
100万人に換算すると、4万人ということになります。
100万人に1人が、4万人発症したという計算になります。
このことは、日本では、小学生でも知っています。
ところが、人間とは不思議なもので、危険情報が入ってきた時、「ただちに健康に影響はない」という情報を信じようとする傾向があります。
「そんな大ごとに、自分は巻き込まれるはずはない」と思う傾向があります。
だから、福島県以外では勿論のこと、福島県でさえ、放射線被曝のことで、大きな騒ぎになっていないともいえます。
ただ、心の底では、「もしかしたら…」と思っています。
ですから、東京都の世田谷区で、高い放射線量が検出されたとき、マスコミも大きく取り上げ、文部科学省もさっそく、調査に乗り出しました。
結果的には、床下からラジウムが発見され、福島第一原発の事故とは無関係だということが分かりました。
そして、また何事もなかったかのような生活が戻ってきました。
10.東日本全体が放射線被曝!
さて、福島第一原発の事故による、放射線被曝の問題は、福島県だけの問題なのでしょうか?
それは違います。
放射線被曝の危険は、東日本全体のものです。
放射線は目に見えません。
色がついていたら、ここに降ってきたら逃げようとか、香りがついていれば、近づいてきたら逃げようということになるでしょう。
けれども放射線は、無色・無臭です。
例えば、東日本全体では、福島第一原発で、水素爆発が起きて、相当量の放射線が飛び散りました。
その後、雨や雪が降りました。
この雨や雪の中に放射性物質が混じって降っていると、誰かが教えてくれたでしょうか?
「放射性物質が混じった雨や雪ですから、外出は控えて下さい。
濡(ぬ)れないようにして下さい」
そのようなアナウンスは何もありませんでした。
映画で『黒い雨』というのがありますから、日本人の中では、放射性物質を含んだ雨は、「黒」というイメージがあるかもしれません。
でも、広島や長崎に原爆が落とされた後で降った雨が黒かったのは、家屋などが焼けて、その煤(すす)を含んでいたから黒かっただけなのです。
ですから、原発の事故の後で降った雨や雪は、黒くはありませんでしたが、放射性物質が混じっていたのです。
11.被曝すると、どうなってしまうのか?
DNAが切断され、復元できなくなる!
簡単に申し上げますと、被曝すると、遺伝子が壊(こわ)れてしまいます。
その結果、ガンになったり、あるいは細胞が死んでしまったりするのです。
遺伝子というものは、DNAという2本の糸が、螺旋(らせん)状により合わさった構造になっています。
それが、放射線によって、切断されてしまうと、DNAは死んでしまいます。
それで、「これは大変なことになった、何とかしなくては」とDNAが思い、慌(あわ)てて、自分自身を復元しようとします。
ところが、破壊が大きいと、間違った直し方をしてしまいます。
そのために、ガンになったり、重度の貧血など、様々な体調不良を起こしたりすることになるのです。
ただ、人間の体というものは、素晴らしい構造になっていて、DNAが破壊されると、それを修復しようとするDNAがあって、普通は、ガンになったり、様々な障害が起こったりしないのです。
問題は、その修復のためのDNAが破壊された場合です。
その時に、ガンになったり、様々な障害が起きたりするのです。
しかもすぐに症状が出るとは限りません。
ですから、福島の子どもたちが、「いつ頃ガンになるの? 何年生きることができるの?」という質問は、的を射た質問なのです。
誰でもが被曝してガンになる訳ではないことは、広島・長崎の原爆投下の後のことをみても分かると思います。
けれども、東日本に住んでいる日本人が、全員、被曝しているという事実は変わりありません。
何とか、DNAの修復を、早急にしなければいけないということです。
けれども、どうやって?
さて、大人と子どもでは、どちらが放射線に敏感(びんかん)かというと、成長期にあり、細胞分裂が活発な子どもたちの方が、遺伝子が破壊されやすいのです。
それは、DNAの2本の糸が、細胞分裂の時に、1本ずつに分かれて、別の1本と絡(から)みつきます。
その1本になった時が、放射線に敏感(びんかん)に反応するからです。
だから、せめて子どもだけでも、東日本から疎開させた方が良いのではないかという意見が出てくるのです。
それから胎児も細胞分裂が活発ですから、危ないのです。
広島・長崎の原爆投下の後に生まれた方々の中で、多くの胎児性被曝者がいることも御存知でしょう。
12.放射性物質は、体のどこに溜(た)まるか?
放射性物質は、種類によって、人間の体のどこに溜(た)まるかが決まっています。
少しだけ、説明させて頂きます。
原発事故の後、始めの頃、盛んに「放射性ヨウ素131」という名前が登場しました。
ヨウ素は、甲状腺に溜(た)まります。
子どもの場合は、小児甲状腺ガンの他に、白血病を起こす危険性があります。
胎児だった子どもは、生まれた後、知能の低下、発達の低下の危険があります。
それから「放射性セシウム137」も有名になりました。
チェルノブイリ原発事故当時は、水で洗えば大丈夫などという説明がありましたが、どんなにゴシゴシ洗っても、せいぜい10%程度しか除染できません。
つまり、セシウムは、長期間、地面の上にあり、土壌を汚染し、食品を汚染することになります。
そして、セシウムは、筋肉や生殖器に蓄積されます。
次に「ストロンチウム90」です。
これは、「プルトニウム」と並んで、凶悪の放射性物質よばれるものの一つです。
ストロンチウムは、骨に蓄積されて、白血病や骨肉腫を引き起こします。
最後に「プルトニウム238」です。
これは、骨や肺に蓄積され、生殖器に蓄積された場合は、一生の間、永久に、生殖器の中で、放射性物質を出し続けます。
その長さは、人間の一生をはるかに超えるもので、2万年以上です。
特に「プルトニウム」は、長崎型原子爆弾の原料で、人間を死に至らしめるものとして、悪名高い放射性物質です。
しかも「プルトニウム」と「ストロンチウム」は、内部被曝しているかどうかを調べることが困難だといわれています。
これだけ、とんでもない放射性物質の多くが、東日本に飛散しているということを忘れてはいけません。
更に、食べ物に至っては、どこで育てられた肉かだけを考えても、ダメです。
風評被害で、福島県の方々は、苦労をなさっています。
実際には、福島県で育った肉、福島県沖で獲れた魚だけが放射能汚染されているのではありません。
なぜならば、餌(えさ)はどこの物を食べさせたのかという問題があるからです。
更に、もし安全性を確認したいのであれば、1つの食品について、あらゆる放射性物質が、どの程度、検出されるかを調べなければいけなくなります。
このような膨大な技術と道具は、現在の人間の科学力では作り出せていません。
しかも、もはや現状は、政府が考えている予算では、到底、除染できるレベルではありません。
3月12日、つまり福島第一原発が機能停止に陥った翌日、アメリカが冷却材を日本に向けて送っています。
その金額が、数兆円とも、数十兆円とも、数百兆円ともいいます。
お金が惜しかったのでしょうか?
菅総理の下で、冷却材は不要という返事をしてしまいました。
その時に、冷却と合わせて除染もしてもらっておけば、このような悲惨な状況にはならなかったはずです。
何といっても、原爆・原発を作った国ですから、様々なノウハウを持っているのですから、頼ればよかったのです。
けれども、今となってはどうにもなりません。
それでは、どうすれば良いのでしょうか?
13.祈りの大切さ
神様に祈るしかない
遺伝子のDNAが切断され、安心して食べることができる物が無くなり、安心して吸う空気が無くなってきています。
遺伝子のDNAが、放射能によって切断されることから免れる唯一の方法があります。
食べる物、吸い込む空気を無害化する唯一の方法があります。
それが、神様に対して祈りを捧げることです。
どうか、一心に、心をこめて、生かされていることへの感謝の心を捧げて頂きたいと思います。
救って頂きたいという願いをこめて、祈りを捧げて頂きたいと思います。
これまで、どなたにもお渡ししたことがない「祈りの社」を、今、御自宅でお祀りすることを許された理由がここにあります。
何をしても無駄だと、諦(あきら)めないで下さい。
祈りなど、非科学的だと思わないで下さい。
祈りなど、弱い者がすることだと思わないで下さい。
祈りなど非科学的だと思うようになったのは、この500年ほどの人間の心の乱れによります。
祈りの大切さを忘れたのも、この500年ほどの人間の心の乱れによります。
昔の人は、科学力が無かったから、祈るしかなかったのだと思うのは、現代人の傲慢(ごうまん)さです。
縄文文明を始め、古代四大文明も、現代文明より、数段優れた科学力を持っていました。
それにも関わらず、彼らは、いつも一心に、祈りを捧げていたという事実を思い出す必要があります。
祈りを捧げることと、科学力が高いことは、相反することではありません。
祈りは誰に対して上げるのか。
神様などは存在しないという無神論者の方がいらっしゃいます。
目に見えないから存在することを証明することはできない。
だから存在しない神様に祈りを捧げるのは、無意味だという方がいらっしゃいます。
けれども、それは間違っています。
目に見えないから、神様がいないと言いますが、実は、神様が存在しないという証明ができていないのです。
そして、このような論争が起きるからこそ、神様は、目に見える唯一の神、「太陽」を、人間に与えて下さったのです。
太陽は、単なる星の1つではありません。
縄文文明を始め、古代四大文明も、太陽神崇拝でした。
そして「太陽神崇拝」を行っていた頃は、競争・収奪の文明ではありませんでした。
協調・調和、分かち合いを大切にする文明でした。
更に、「太陽神崇拝」を守っていた頃は、神様の御心や、御判断を伝える神官王がいました。
神様の「意に乗る(=祈る)」とは、どういうことかということを見誤ることはなかったのです。
ですから、人間らしい生き方の方向を見失うことはなかったと言えます。
ルネサンス以降の、近代・現代文明だけが、文明ではないということを思い出して頂きたいと思います。
縄文文明も、古代四大文明も、原爆や原発が作れなかったのではありません。
原爆や原発を作ってはいけないから、作らなかったのです。