幕内力士の豊真将関ら6人の現役力士が松山ケンイチさん主演で放送中のNHK大河ドラマ「平清盛」(毎週日曜午後8時)に平安時代の力士役で登場することがわかった。現役スポーツ選手の大河出演は、プロレスラーの高山善廣選手が06年に放送された「功名が辻」にレギュラー出演したのをはじめ、藤波辰爾選手の「江~姫たちの戦国」(11年)や、当時現役のプロ野球選手だった佐々木主浩さんの「武蔵MUSASHI」(03年)出演という例はあるが、現役の力士が出演するのは初めて。
豊真将関らは、6月17日に放送される回に出演。後白河天皇(松田翔太さん)の前で行われる宮中行事・相撲節会(すまいせちえ)で左右近衛大将が諸国より集めた相撲人(すまいびと)たちが相撲の取り組みを行う場面に登場。豊真将関は左方相撲人の一人・長門を演じる。
豊真将関は、現役時代に寺尾として親しまれた錣山(しころやま)親方が師匠の「錣山部屋」の一人。役名の長門は豊真将関の出身地・山口県に由来しており、登場場面では同じ部屋の大原関、闘林山関、松本関、大地関、蒼天龍関もともに出演している。
撮影を終えた豊真将関は「また土俵上とは違った空気がありました」と感想を語り「昔の力士を感じていただければ」と期待した。(毎日新聞デジタル)