日本経済新聞社

小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
印刷

阪急百貨店うめだ本店、11月に増床開業 売り場面積を3割増に

2012/4/17 19:58
ニュースソース
日本経済新聞 電子版

 エイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)は17日、改装中の阪急百貨店うめだ本店(大阪市)を11月下旬に増床開業すると発表した。売り場面積は従来比で約3割増の8万平方メートル。生活提案などの情報発信を重視するほか、吹き抜けの大規模広場やホールを設ける。隣接する阪急メンズ館と合わせた初年度の売上高は百貨店で国内最大級の2130億円を目指す。

 総投資額は600億円。2005年に着工した当初は11年春の開業を目指したが、工事の遅れから1年半ずれ込む。売り場のうち物販関連は6万4千平方メートルと従来比約2割増にとどめる。一方で1万6千平方メートルを情報発信やサービスに割く。9~12階吹き抜けの広場のほか、ショーやイベントなどを開く多目的ホール(客席数408)、文化催しなどを開く大型ギャラリーなどを設ける。

 初年度の売上高目標を達成できれば、国内最大の伊勢丹新宿本店(東京・新宿)とほぼ並ぶ。同日、大阪市内で記者会見したH2Oの椙岡俊一会長兼最高経営責任者(CEO)は「百貨店はいま不振を極めている」と指摘。「百貨店の原点である価値の提供」が不可欠として、来店する楽しさに重点を置くと語った。


このページを閉じる

本サービスに関する知的財産権その他一切の権利は、日本経済新聞社またはその情報提供者に帰属します。また、本サービスに掲載の記事・写真等の無断複製・転載を禁じます。