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スーダンと南スーダン 戦闘拡大懸念4月14日 18時51分
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アフリカのスーダンは、油田の権益を巡って対立が続く、南スーダンが制圧した油田地帯に向けて軍を展開させていることを明らかにし、双方の軍による全面的な戦闘に拡大する懸念が高まっています。
両国の国境付近では、今週、南スーダン軍が越境してスーダン側の油田地帯を制圧したのに対し、スーダン軍も南スーダンの町を空爆するなど、双方の軍による衝突が激しさを増しています。
こうしたなか、スーダン軍の報道官は13日、記者団に対し、「現在、油田地帯に向けて進軍を続けている」と述べたうえで、すでに油田地帯の付近にまで軍を展開させていることを明らかにしました。
スーダンでは、20年余りにわたる内戦を経て、去年7月南スーダンが独立しましたが、油田の収益の配分などの権益を巡って対立が続いています。
国連やアフリカ連合は南スーダン軍に対し、油田地帯からの撤退を求めていますが、南スーダン側は撤退には応じない姿勢を示しており、双方の軍による全面的な戦闘に拡大する懸念が高まっています。
南スーダンの首都ジュバには、国連のPKO=平和維持活動のため陸上自衛隊が派遣されていますが、問題となっている油田地帯からは500キロ以上離れていて、現地の自衛隊の関係者によりますと、これまでのところジュバの治安は保たれており、自衛隊の活動に影響は出ていないということです。
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