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日本 IMFに600億ドル拠出へ4月17日 13時38分
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ヨーロッパの信用不安の拡大を防ぐためのIMF=国際通貨基金の融資基盤の強化に向け、安住財務大臣は、600億ドルの資金を拠出する方針を正式に表明しました。表明はG20加盟国ではユーロ圏以外として初めてで、日本としては、この問題で合意が図れるよう議論を加速させたい考えです。
安住財務大臣は閣議のあとの記者会見で、IMFに対して600億ドル(日本円で4兆8000億円)の資金融資枠を設定すると正式に表明したうえで、「IMFの基盤強化は危機の収束につなげていくためにも、ユーロ圏のみならずアジアや日本にとっても重要だ」と述べました。
IMFの融資基盤の強化は、今週末にワシントンで開かれるG20、財務相・中央銀行総裁会議で各国の合意が図れるかが焦点となっています。
これについて、安住大臣は「日本が貢献を表明をすることで相当数の国がそれぞれに拠出を表明してくれるのは間違いないと思う」と述べ期待を示しました。
この問題では、アメリカが資金拠出をしない方針で、新興国の一部には拠出に伴って発言権の拡大などを求める動きもあり、調整は難しいという見方も出ています。
こうしたなかで、日本としてはG20のユーロ圏以外の国として初めて具体的な方針を示すことで議論を加速させたい考えです。
IMF“歓迎する”
IMFのラガルド専務理事は「世界経済を安定させるための重要な一歩で、歓迎する」という声明を発表しました。
さらに、「日本のリーダーシップに感謝する」とも述べ、今週行われる一連の国際会議で日本に続いてほかの国々が資金の拠出を表明し、この議論に決定的な進展がもたらされることに期待を示しました。
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