久万高原町菅生の久万美術館はこのほど、所有する作品の一部について、町内の商店を対象に商品ラベルや包装紙などのデザインに使用できるよう、画像データの無料提供を始めた。美術館を身近に感じてもらい、地域の活性化にもつなげる狙い。
提供するのは、著作権の切れた日本画や書約130点のデータ。
幕末に松山藩の絵師遠藤広実が御三戸嶽や岩屋寺などを描いたとされる「久万山真景絵巻」(町指定文化財)や、町出身で江戸中期に「松山藩の三筆」の一人とうたわれた高僧蔵山(ぞうざん)の書など、地域色豊かな作品のデータを提供。