From Mild To Wild

ローラーバレル

多くのスロットルボディにはスロットルプレートと太いシャフトが存在します
これらのパーツは全開時にもバレル内に残ってしまうため、大きな抵抗になります

 ThrottlePlate2.jpg

かといって、強度や剛性を削った設計はトラブルの原因になりかねません
ちょっとした作業でプレートがヨレてしまったり、負圧や過給に負けるようでは困ります


シャフトレス・スロットルボディはどこまで耐久性が確保できているのか
評価されるのはこれからでしょうね

 hayabusaTB3.jpg


今日ご紹介するローラーバレル・スロットルボディは耐久性と効率、どちらも優れていて
大きな進化を遂げる可能性のあるパーツ

2ストでいうロータリーバルブ的発想のスロットルボディで、4気筒エンジンでの実績が豊富

また、わかっているだけでも20年位前からヨーロッパのツーリングカーレースで採用されています
いつ頃かわかりませんが、F1でも採用されていた時期があった様です

そのローラーバレルのストリート用の代表格、タイタン

 RBTB1.jpg

こちらはコスワース製

 RBTBcosworth.jpg

オランダ製のワンオフ、詳細不明

 VerpartRBTB.jpg

ローラーバレルの最大の特徴は「バレル内にシャフトとプレートがない」こと

破損と抵抗の原因になるパーツがないんです


下の透視図を見てください
ストレートなバレル自体が回転してスロットルバルブの役割をする構造
名称の由来はこれですね

 RBTBtransparent.jpg

バラバラの試作品で見るともっと分かりやすいかも

ボディ、ローラースロットルバルブ、組み付け時
部品点数が少ないのが好印象

 RBTB3pieces.jpg

こちらは別の試作品

全閉時

 RBTBshut.jpg

全開時

 RBTBopen.jpg

半開時(タイタン製)

 RBTBpertial.jpg



市販品の最大口径は45Φに相当するサイズ(楕円なので単純比較は出来ません)
それでも他のスロットルボディの48Φに匹敵する流量はあるそうです
おそらくウェーバーやソレックスの50Φよりも上でしょう



このローラーバレルには否定的な意見もあります
アクセルオンオフの多い状態でレスポンスが悪いんじゃないか、という指摘
パーシャル時にバレル内がストレート形状にならないためです

空気の流れを示した図がこれ
(ブルーが遅く、グリーン→イエロー→レッドと速くなります)

アイドリング時
バレル内でのゆるやかな乱流が多いですね

 RBTBflow1.jpg

半開時

 RBTBflow2.jpg

80%オン
ようやくストレートな流れになりました

 RBTBflow3.jpg


応用のしやすいシングルバレルで口径の大きいものが出るといいですね
ただし、形状を工夫しないと本当に悲惨なレスポンスになるかも知れません

皆さんはどう改良すると最高のスロットルボディになると思いますか?

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

ホンダHSV-010

結局カリスマ性のかけらも持てなかったNSX
その後継車で、今度はV8+ハイブリッド
NSXがダサかった最大の理由はV6エンジンだったと思いますが、さすがにV8は音が違う
そしてスムーズな動きと鋭いシフト
ボディデザインは相変わらずのマンガちっくですね

(画面右下のYouTubeロゴをクリックすると別画面で開きます)

  

エクストリーム・オフロード

2番目の車は失敗してたらヤバかったのでは?

  



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