できごと【京都 暴走車両】あり得ない!懇親会、府警本部長が決定 「中止」進言聞き入れず+(1/2ページ)(2012.4.17 08:07

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できごと

【京都 暴走車両】
あり得ない!懇親会、府警本部長が決定 「中止」進言聞き入れず

2012.4.17 08:07 (1/2ページ)westナビ
京都府警の安森智司本部長。2011年5月の就任時、「常に冷静に部下に指示を与える」と語っていた

京都府警の安森智司本部長。2011年5月の就任時、「常に冷静に部下に指示を与える」と語っていた

 京都市東山区の祇園で歩行者18人が死傷した暴走車事故の発生当日の夜、京都府警が各署長らを集めた懇親会を開き、安森智司本部長と山形克己交通部長が飲酒していた問題で、複数の府警幹部から「事故の重大性を考えると、今回は懇親会を中止してはどうか」との進言があったにもかかわらず、安森本部長が開催を決めていたことが16日、関係者への取材で分かった。

 安森本部長は産経新聞の取材に対し「遠方から来ている署長もいた。事故は交通部門の担当だから、今回は参加できるメンバーだけでやろうと、私の責任で開催を決めた」と説明。「酒を口にしなければよかっただろうが、配慮に欠けたと思っている」と話した。

 一方、懇親会の出席者に最近の退職者を含む府警OBが複数含まれていたことも判明。OBらは懇親会前に開かれた「府下警察署長会議」には出席しておらず、府警が説明する「署長らの生の声を聞く意見交換会」というよりも、OBを交えた宴会の色合いが強かったとみられる。

 府警によると、懇親会は会議が行われた本部別館(京都市上京区)近くのホテルで、事故発生約5時間後の12日午後6時15分から午後8時まで開催。この間、安森本部長と山形交通部長は電話などで捜査状況を把握しながら飲酒した。

 安森本部長によると、会議の休憩時間中に、複数の幹部から懇親会を中止するよう進言されたという。刑事部長や事故現場を管轄する東山署長、交通部門幹部の交通部次長らは懇親会への参加を見送っていた。

 山形交通部長は産経新聞の取材に対し「各署長らへ事故捜査の応援を要請するため参加した。酒を飲んだのは不適切だったが、勧められると断るのがはばかられた。酔ってはおらず、懇親会後も捜査指揮にあたり、当日やれることは全てやった」と釈明した。

このニュースの写真

事故の様子をレコーダーで記録したタクシーの動画。別のタクシー(左)の右横をすり抜ける直前、事故を起こした車(右)の右後方のランプが点灯しているのが分かる 
撤去される藤崎容疑者の車両。前部が大破していた=12日午後、京都市東山区
休業の張り紙が出された容疑者の勤務先=14日午前10時26分、京都市東山区 (安元雄太撮影)

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