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4号機 建屋上部覆うカバー設置へ4月17日 4時32分
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東京電力福島第一原子力発電所の水素爆発が起きた4号機で、使用済み燃料プールから燃料を取り出すための装置を取り付けるとともに、放射性物質が放出されるのを防ぐため、原子炉建屋の上部を覆うカバーを設置する工事が、17日から始まります。
福島第一原発の4号機の使用済み燃料プールには、1500体余りの燃料集合体があり、水素爆発が起きた建屋を取り壊すために、プールから燃料を取り出す必要があります。
このため東京電力は、燃料を取り出す専用のクレーンなどの装置を取り付けるとともに、作業を行う際に放射性物質が外に放出されるのを防ぐため、新たにカバーを設置する工事を17日から始めます。カバーは、縦およそ31メートル、横およそ69メートル、高さおよそ53メートルで、すでに完成している建物全体を覆う1号機のものとは異なり、鉄骨を組んで造り、原子炉建屋の燃料プールの上部を覆う構造です。
また、内部の放射性物質を取り除くフィルターを設置して、放射性物質が大気中に放出されるのを防ぐとしています。
4号機のカバーの設置は、来年の秋ごろまでかかる見通しで、完成したらプールから燃料を取り出し、福島第一原発の敷地内で保管することにしています。
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