朝鮮の挑戦は続く

朝鮮の人工衛星打ち上げについて、一貫してミサイルだと言い続けた日本のメディアは、失敗を「惨め」(朝日新聞)などと侮辱し、歴史的な4月を汚した。しかし、朝鮮は金正恩最高司令官を党と国家の最高位に推戴。金正恩最高司令官の指導の下、閲兵式を行い、軍民一致の結束を誇示した

春夏秋冬▼打ち上げ失敗を受け外野は右往左往したが、平壌市民の反応はまっとうなものだった。打ち上げに挑んだ科学者、技術者を称え、また挑戦してほしいと鼓舞する人もいた。米国、日本、南朝鮮の経済制裁や妨害にも屈せず、自前で人工衛星を打ち上げた意義は絶大だ。将来に希望を与えている

▼海外メディアは「ミサイル発射」に数百億円がかかったなどと計算しているが、社会主義体制で作られた純国産の人工衛星を貨幣換算することに意味はない。米国や日本が警戒態勢の名の下に行った事実上の軍事偵察演習こそ壮大な無駄だ。原発事故問題、再稼働論議は朝鮮関連報道の影に隠れた

▼失敗は成功の母。朝鮮の挑戦は続く。金正日総書記は生前、科学者、技術者たちには社会主義祖国の懐がある、祖国と人民のために研究を続け、百回失敗すれば百回また起き上がり、最後までやり抜かなければならないと述べた。ポジティブシンキングは朝鮮の指導者たちの一貫した考え方だ。閲兵式で金正恩最高司令官は最後にこう述べた。「勝利に向かって前へ!」  (天)