民主党:原発再稼働 推進「5人組」と慎重派との亀裂拡大

毎日新聞 2012年04月16日 21時24分(最終更新 04月16日 21時51分)

講演する民主党の仙谷由人政調会長代行=名古屋市内のホテルで2012年4月16日、兵藤公治撮影
講演する民主党の仙谷由人政調会長代行=名古屋市内のホテルで2012年4月16日、兵藤公治撮影

 16日の講演では「日本の経済社会は電力なしに生活できない」と強調する中で、原発ゼロの状態を「集団自殺」と表現する暴走気味の発言も飛び出し、「脱原発依存」を志向する再稼働慎重派の神経を逆なでした。

 こうした仙谷氏の言動は党内では「電力寄り」と見られ、反発が強まっている。16日の党参院議員総会では「党の意見もまとまっていないのに、なぜ(政府の)閣僚会議に仙谷氏が出ているのか」などの批判が続出。党原発事故収束対策プロジェクトチーム(PT)の役員会では荒井聡座長が「経緯を(原発事故の起きた)福島県に全く説明していない」と政府に不満を示した。

 亀裂の要因は野田政権発足直後にある。原発事故PTは首相交代で他のPTとともにいったん廃止され、再稼働に積極的な前原誠司政調会長のもとで再設置されなかった。再稼働強行の意図を疑った荒井氏が野田首相に直談判して設置を要求し、慎重派の意見集約の場を残す形となったが、前原氏は「再稼働は原発事故PTの直接の課題ではない」との立場だ。

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