日付
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H24.04.13 |
内容 |
毎年この季節になると、「カラスに襲われる」などの相談が多数寄せられます。カラスの習性から付き合い方を探ってみましょう。
○ごみを食い散らかす カラスがごみをあさる様子を観察すると、赤っぽいものや濡れたものを狙っています。これは、栄養価のある食べ物(肉や魚)が見つかる確率の高い目印としているようです。
○攻撃してくる カラスは鳥類の中でも子育て熱心で、卵を産む5月からひなが巣立つ6月は特に神経質になります。巣やひなに近づく人間はカラスにとって危険な敵なのです。
○鳴き声がうるさい カラスはお互いの存在を確かめたり、自分の存在を誇示したりするほか幼鳥が親鳥を呼んだり、食べ物をねだったりする際に鳴き声を発します。特にこの時期は一段とにぎやかになります。
○カラスは掃除屋 カラスは生態系の中では消費者であるとともに、死体を食べて片付ける自然の中の掃除屋の役目をしています。そして、カラスのふんはさらに小さな動物やバクテリアによって分解され、再び植物の栄養となりやすい形にされます。カラスは自然の中のリサイクルが始まるきっかけを作る生き物といえます。
カラスはなぜ増えたか 生ごみや残飯という形で食べ物が供給され、小さな公園の樹木から緑地や庭木など、巣作りの場所もたくさんあり、天敵となる猛きん類のいない私たちのまちはカラスには好条件なのです。そしてこれらの条件の多くは人によって与えられたものだといえます。カラスの数を減らして、私たちとうまく共生できるよう、まずは一人一人の小さな協力が必要です。
《対策》 被害を未然に防ぐ 脅しの効果を狙った防除器具は、カラスが慣れてしまうため、効果は短期的なものと考える必要があります。速効性はなくとも、長期的にみて、確実にカラスの数を減らすには次のような対策が効果的です。
ごみの出し方 ・収集日当日の午前8時30分までにごみを出す。 ・生ごみをごみ袋の奥に入れ、きちんと閉じるなど、外から見えないように工夫をする。 ・クリーンネットで、ごみがはみ出さないようにしっかり覆って固定する。
無用な刺激をしない ・卵やひな、巣立ったばかりの子を守るため、激しく威嚇・攻撃することがあります。繁殖期の5月から7月のひなが巣立つ6月まで集中します。カラスからの攻撃を防ぐためにはカラスを刺激しないことです。 ・イラスト(図)の行動に気がついたら早めに立ち去りましょう。ただし、どうしても近づかなければならない場合は、帽子や傘で防御することも必要です。 それでも攻撃が激しい時は、巣(卵・ひな)を除去するという対策もありますが、時期を誤ると巣を作り直したり、さらに攻撃性を増すこともあります。
食料を与えない ・庭やベランダに置くペットの餌を取られないように注意する。 ・餌付けをしない。(カラスの貴重な食料となり、人を恐れない習性となって、繁殖期に被害が生じる原因になります。カラスを対象にしない餌やりでも、すきを狙ってカラスが横取りし、おなじ効果を与えることになります)
巣材を与えない ・針金ハンガーは出しっぱなしにしない。(鉄塔や電柱に巣を作ると停電などの被害も起こします) 巣を作りにくくする ・庭木の二股、三股になっている枝木をせん定して巣を作りにくくし、また下からのぞけるようにする。(カラスは餌場に近く人目につかない所に巣を作ります) ・巣が作られたら、卵を産む前に巣落しするのも効果的です。(繁殖期に卵を産めないとカラスが困って場所を変える可能性があります) ただし、卵やひなが巣のなかにいる場合は、※有害鳥獣捕獲許可が必要となります。
※有害鳥獣捕獲許可・・・環境保全課で申請を受け付けています。カラスが実際に人に危害を加えるなど、状況を審査のうえ許可となります。無許可で卵、ひなを捕獲すると罰則の対象となります。
カラス被害の相談先 〈公園の場合〉 都市計画課 内線2103Tel463‐0374(直通) Eメールtosikei@city.asaka.saitama.jp
〈ごみ対策〉 資源リサイクル課 Tel456‐1593(直通) Eメールsigen_risaikuru@city.asaka.saitama.jp
〈その他に関すること〉環境保全課 内線2262Tel463‐1504(直通) Eメールkankyo_hozen@city.asaka.saitama.jp
野生動物にえさをあげないで! 生態系のバランスを崩し、鳴き声やふんなど苦情の原因にもなります。 カラス、ハト、たぬきなど、野生動物に餌付けするのはやめましょう。 |
担当課 |
環境保全課 |
連絡先 |
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