「それ(200安打)がないと、後半盛り上がらないだろうしと想像できた。なんとか、そこの可能性は生み出したいと思っていた」
ところが結果は……。
■4月に39安打放ったことで
その原因はなにか。イチローの言葉から探れば、2つほどある。
まずは、今年4月に4月の月間安打としては最多の39安打を放ったこと。好結果が生まれたことで、そのときの打撃の感触が正しいかどうかの判断が「すごく難しかった」そうだ。
最終的にはこういう結果を招いたことで、「それは誤った判断だったということは言えるでしょうね」とイチロー。「それが5、6(月)に出てますから」
4月に苦しめば、結果として長いシーズンに向けて修正すべき点を洗い出せる。今年は、その作業ができなかった。ボタンを掛け違えたまま、5月に入ってしまった。
■昨年、10年連続を達成して「区切り」
もう一つの点は、ある程度は想定内。
実は、200安打に関して昨年の終盤に10年連続に達したことで、自分の気持ちの中では「区切りがついていた」そうだ。
そこで、ある狙いがあった。
「区切りのところまで来たので、今年はいろいろできる年だった。もちろん(200安打を)できなくてもいい年はないですけど、いろいろなことができた年。実際にやった」
米国での開幕前日のことになる。
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