今季の男子ツアーで、石川遼(20)は2008年のプロ転向後、初めて1勝もできなかった。雨で3日目が中止、54ホール競技となった最終戦の日本シリーズJT杯(1~4日・東京よみうりCC、7016ヤード、パー70)では、最終日を谷口徹(43)と並んで首位タイでスタートしながら、68と伸び悩んで3打差の3位。最終組は遼君ファン一色だったが、通算10勝目、そして国内メジャー初制覇は来季へお預けになった。
■ティーショットが乱れた最終戦
初日からティーショットが乱れた石川は、最終日もドライバーショットが左右に曲がり、終盤で優勝争いから脱落した。フェアウエーキープできたのはパー3を除く14ホールのうち5ホールだけ。3日間平均33.33%は出場28選手中、武藤俊憲とともに最下位だった。
大会を通じてリカバリーショットやアプローチ、パットは秀逸だった。再三トラブルを招きながら、1パットパーを拾うなど、ギャラリーを沸かせた。
最終日も5番(パー4)で「地獄谷」と呼ばれる危険な左の崖下に落としながら2オンに成功して窮地を脱出。6番(パー5)では第2打をグリーン右奥に外したが1.5メートルに寄せてバーディーを奪い、前半を谷口に2打差で折り返した。
ところが10番で左崖下、14番は右林に打ち込みボギーをたたいたのが痛かった。「(左林につかまった)13番、14番のティーショットのミスで相手にスキをみせてしまった」と悔やんだ。
■スイング再改造、試行錯誤
今季のフェアウエーキープ率43.13%(106位)はプロ入り後ワーストだ。平均飛距離も290.78ヤード(9位)と昨年の296.79ヤード(3位)からダウン。予選落ちした全英オープン後からスイング再改造に取り組み、試行錯誤を繰り返している。
これまでにないナイスショットも出る半面、ミスショットが出てしまうことも少なくない。不安定なドライバーショットが原因で、今季は未勝利に終わったといえる。
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