県内ニュース地元出身トップアスリート3人が市職員に 故郷山形での活躍期待
2011年09月08日 11:43
北京五輪など国際舞台を経験した本県出身の学生3選手が来春、山形市職員に採用されることが決まった。北京五輪で新体操日本代表の三沢樹知選手(東女体大・山形RG=山形北高出)と、全国高校総体の新体操個人総合で3連覇(2005〜07年)した庄司七瀬選手(同)、そしてレスリングの大学選手権を連覇した須藤学選手(日大・山形商高出)。故郷に戻ったエースたちの新ステージでの活躍が期待される。
市は組織活性化や市民サービス向上などを目指し2003年度から「特別選考」として、スポーツや文化で世界、全国レベルの能力を有する人材を採用。「一芸に秀でる者は多芸に通ず」として、全国高校野球選手権ベスト8のメンバーや国体優勝選手など新卒の学生らを採用してきた。07年から4年間採用を中断したが、10年度に選考を再開。現在11人が各課に配属され、職務の傍ら自らの競技や指導に当たっている。 本年度は書類や作文、面接で選考。3選手が合格通知を受け、現時点で入庁の意志を示している。市は例年になく高い実績を持つ人材を得ることとなり、特に五輪選手が職員になるのは「記憶にない」という。▽大会で活躍する選手▽競技力向上のための指導▽身近な選手として子どもや市民に希望を与える手助け−などが期待され、市は「精神的に強く、どこに配置しても能力を発揮してくれるはず。経験を生かし活躍してほしい」と話す。 三沢選手は「育ったなじみの場所に戻り、地方でも世界に出られるという身近な手本になりたい」と意欲満々。庄司選手は「地元の山形にお世話になってきたので競技を続けながら恩返ししたい」と話し、須藤選手も「競技を頑張りながら山形の発展のために頑張りたい」と抱負を語った。 しょうじ・ななせ 05、06年の全国高校総体新体操女子個人で3冠。07年に同総体個人総合を制して3連覇を達成。バルナ国際競技大会個人総合5位。山新3P賞受賞。22歳。 すとう・まなぶ 日大レスリング部主将を務め、全日本大学選手権フリースタイル55キロ級で2連覇。去年の世界学生選手権は5位。国体は高校3年で準優勝後、5年連続入賞。23歳。
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