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てんかん協会 持病の申告を
4月16日 22時0分

去年、栃木県鹿沼市で小学生6人が死亡した事故に続いて、先週、京都で起きた事故でも、運転していた男がてんかんの持病を隠していたことについて、「日本てんかん協会」は、同じような事故を防ぐため、運転免許の取得や更新の際に、てんかんの持病を申告するよう強く訴えていくことにしています。

てんかんの患者や家族を支援している日本てんかん協会は、鹿沼市の事故に続いて、京都の事故でも運転していた男がてんかんの持病を隠していたことについて「運転免許の更新時に申告していなかったことは、社会的な責任が果たされておらず、極めて遺憾だ」と話しています。
協会では、鹿沼市の事故のあと、全国の会員やてんかんの持病のある人に、無申告で運転免許を取得したり、更新したりすることがないよう、各地で講演会を開くなどして啓発活動を行っているということです。
その一方で、協会によりますと、運転とは関係のない仕事に内定していた学生が、てんかんを理由に内定を取り消されたり、運転することを法的に認められている人が運転の必要のない部署に急に配置換えを言い渡されたりするなど、てんかんを理由にした偏見や差別によって、病気を申告しにくい状況があるとしています。
このため協会では、事故などによって誰でも発症しうることや、適切な治療を受ければ、患者の7割から8割が薬によって発作を抑えられることなど、てんかんという病気を正しく理解してほしいと話しています。

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