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埼玉・熊谷 がれき受け入れへ説明会4月14日 16時24分
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東日本大震災で発生した岩手県のがれきの受け入れに向けた住民説明会が埼玉県熊谷市で開かれ、県側は、がれきに含まれる放射性物質が受け入れの目安の値を大きく下回ることなどを報告して理解を求めました。
埼玉県は、岩手県野田村などからがれきを受け入れて3か所のセメント工場で燃やし、灰をセメントの原料として利用することを検討していて、先月には放射性物質の影響などを調べる試験焼却を行っています。
14日は3つの工場のうちの1つがある熊谷市で住民説明会が開かれ、県側は、がれきに含まれる放射性物質の量が最大で1キログラム当たり8.3ベクレルと、県が受け入れの目安としている100ベクレルを大きく下回ったことや、焼却した際の排気ガスから放射性物質が検出されなかったことなどを報告し、受け入れに理解を求めました。
これに対して住民からは、農作物から基準を超える放射性物質が検出された場合の対応を求める声や、工場周辺で行うモニタリング調査の地点を増やすよう求める声が出ていました。
説明会に参加した男性は「具体的な数字を出して説明されたので多くの人が納得できると思う。早くがれきを処理して被災地の復興を進めるべきだと思います」と話していました。
埼玉県は、今後もこうした説明会を開いたうえで、早ければ来月下旬からがれきの受け入れを始めたいとしています。
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