From Mild To Wild

DRAGON

日本ではあまり馴染みがありませんが、世界にはたくさんのキットカーメーカーが存在します

アメリカではポンティアック・フィエロやMR2をベースにした、
フェラーリ、カウンタックポルシェ959などの不格好なレプリカが多く作られてきました
また、空冷ビートルベースのバギーやクーペが一定の熱狂的ファンを生み、
コブラGT40の過激なレプリカは何十年もかけて完成度を高めています

そして最近は反則としか思えないとんでもないスペックのモデルが現れ、
品質は大幅に向上し、最大の課題だったデザインもどんどん良くなってきました

ドラゴンは数あるキットカーの中でも特に完成度が高く、速く、かっこいい1台です

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高強度のパイプフレーム、FRPカウル、車重900キロ、V8エンジン

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2シーターのオープンボディで、ルーフもドアもありません
デザインは1958年のリスターをモチーフにした超ロングノーズ
リスターが搭載していた当時のシボレービッグブロックよりも現在のV8はコンパクトなので
ボンネットの形状はかなり自由にデザインされています
全高はわずか99センチでぺったんこ(フェラーリF430でも120センチあります)
フレームはNASCAR車両の技術者が設計しました

これはハードトップ付き、隣は創業者のジョン・チェスナットさんです

 S2TopJohn906.jpeg

 S2Top34Back.jpeg

キットカーではフォードのホーシングがよく使用されます
コブラやデイトナ・クーペのレプリカや多くのドラッグマシンがフォード・マスタングをベースに作られ、
ノウハウや周辺パーツがばっちり揃っている為です

ドラゴンでは設計の初期段階から違うコンセプトを持っていました
1997年以降のコルベットのリアアクスルやサスペンションに目をつけ、
それらを流用して安価で速いオモチャを作ってみようという考えです
コルベット(C4,C5,C6)のリアサスアッセンブリーはアルミを多用し軽量で、
デフは社外品がたくさん出ていてより取り見取り
特に現行のC6用だとノーマルでもめちゃくちゃ高強度です

これからは定番パーツとして多くのキットカーに装着されるでしょう

 Dana44rear.jpg

コルベットの事故車をバラし、主要パーツをドラゴン・キットに組み込み、
リスターレプリカとしてナンバーを取得
エンジンは好きなのを載せてください
1000馬力までは大丈夫です

 DRunpainted.jpg

はい、これでほとんどのポルシェとフェラーリ、全ての日本車より速いモンスターの出来上がり
35Rを購入するより安く済みます

 DRrace.jpg

 DRrace2.jpg

もちろん、これを日本に持ってくるとなると保安パーツの追加やらガス検の購入やら
追加になりますけど
ロータスTVRあたりを買うよりずっとお得、維持費も安く済みます
日本ではまだ1台も走ってないかもしれませんね

 DRengineside.jpg

V8だとラジエターまでの距離にかなりの余裕があります
これならV12でも4ローターでも簡単に載りそうですね
サイド管から後方排気への改造もそんなに難しくないと思います

 DRengine.jpg

下のは合成写真ですが、クーペボディも設計中とのこと
真打ちはこっちかな

 dragon coupe

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C3コルベット

コークボトルの形をしたグラマラスなデザインの時代
僕の好きなコルベットはこういうヤツ
この2台は伝説的なレースカーです

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ラザレス・ワズマV12

BMWのV12にまたがるとんでもない4輪バイク

  



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