From Mild To Wild

チタンのポテンシャル

極めて優れた特性を持つ金属、チタン

軽く、強く、錆びず、耐熱性があり、しかも原料が豊富

レーシングカーや兵器にたくさん利用されているのは当然でしょう

加工と溶接に手間がかかるために鉄やアルミほど普及しませんが、
それでも技術の進歩によってどんどん利用例が広がっています

今後、特に有望だと思われるのがチタン・スプリング

それも既に実績のあるバルブ用ではなく、サスペンション用ですよ

40-60%ほども軽く、金属疲労に強いのが特徴
錆びにくいので塗装も不要
その特性を活かし、しなやかでしっかりしたバネが作れます



比較画像で見ると

左がスチール、右がチタン
少ない巻き数で済みます

 TIspring.jpg

一部の車種用が出ていますが、まだまだこれから
コイルオーバー用っていうか、汎用が出回って欲しいところです


問題はやっぱりコスト!

単純に原料価格を比べるとスチールの25-40倍もかかっています
ですが、市販されているバイク用の定価はそこまで高くはありません

スチール製の数倍の間、安定したバネレートを保つのでむしろお得だと思います

参考として、V8ドラッグ用のバルブスプリングの場合、
スチール製は毎レースごと交換、チタン製は5-8レースで交換
でも、価格は2-3倍程度なので、絶対にチタンの方が得

その他、このサイトあたりに、チタン・スプリングのデメリットがいくつも書いてありますが、
これは誤解です
チタンには色々な性質の合金があり、ノウハウがない会社には活かせません


エンジン内部だと以下の8部位に使われるようになってきました

 TiEngineParts.jpg



チタン製のクランクシャフト

 TIcrank.jpg

「Ti-6AI-4V+12%TiC」というチタン合金製

スチールより40%も軽量
耐摩耗性が非常に高く、硬度と粘りを併せ持つという夢のクランクシャフトです


4G63用のチタンクランクとチタンコンロッド
1400馬力を実測
カムもチタンの様ですが、いい画像がありませんでした

 TiCrankshft4cyl.jpg
 TiCrods.jpg

馬鹿でかいタービンの羽根もチタン製

 CustomTurbo.jpg

古いものだと1969年
ポルシェ917のチタン製クランクシャフト

 TiCrankshaftPorsche917.jpg

ちなみに先月発表された911GT3 RS4.0もチタンのクランク&コンロッド

NAの6気筒で500馬力って凄くないですか?!

 911GT3RS4.jpg

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ベスト・レーシング・サウンド8

GTカー達の雄叫び
マセラティとジネッタが際立って過激

(画面右下のYouTubeロゴをクリックすると別画面で開きます)

  

ランボルギーニ・アヴェンタドール、オートカー試乗

やはり以前のV12よりダサい音になってしまいました
心配していた通りです(笑)
デザインも画像よりダメな感じ

ドライバーが「スーパードライ1ジャパン」ってシャツを着てます

  



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